青春の1ページをもう一度

story21　准一side ページ21

抱き締めながら泣いている僕の背中を擦ってくれている(人1)





何だか…安心して眠くなってきてしまう…






少しだけ、落ち着いてきた僕の顔を(人1)が見る





「准くん、なんか眠たそうだよ…？」






そんなにわかりやすく眠たそうな顔をしているのか…





最近眠れてなかったこともあるのか、凄く眠い





「ん、少しだけ眠い…」





僕は少しだけ、嘘をついた…




本当は今にでも寝てしまいそうなんだけど、(人1)と離れたくないという気持ちの方が強い





(人1)は僕の肩を持ちベットまで運んでくれた






布団に入り、目をつぶっているとすぐに睡魔が来た





ウトウトし始めていると隣に居る(人1)が





「子供みたいな寝顔だなぁ…」





寝てるって思ってる…しかも子供みたいなって…





そう言ったあと、ベットのそばから離れて





どこかに行こうとする(人1)





離れたくなくて(人1)の手をつかんだ





「どこ行くの…？」





「どこって、肉じゃがを作りに行くだけだよ？」





少しでもそばにいて欲しい僕は





「いいから、そばにいて…お願い…」





「わかった、そばにいるよ…？」





そう言って、つかんでいた僕の手を(人1)は握り返してくれた





(人1)の手は暖かく安心できる…





僕はそのまま深い眠りについた…

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