*:☆.｡お隣さん｡.:*☆ (ページ10)

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つけ離されるって辛いページ10

ニノさんの部屋に入って数分経った

相変わらず空気は重いまま…

ニノ「あの…さ…」

重い空気のままニノさんが喋りだす

ニノ「アイツとは何にも無いから…」

何にも無いのにキスするんですね…

ニノ「聞いてんの？」

(人1)「…聞いてますよ…」

聞いてるけど、聞くのが辛いです…

ニノ「なんで…泣いてんだよ…」

(人1)「えっ…？」

慌ててほっぺたを触ってみると、涙で頬が濡れていた

ニノ「泣くなよ…なんで…泣くんだよ…。」

(人1)「ごめ…ごめんなさい…」

慌てて涙をぬぐってもすぐに涙が頬をつたう

ニノ「本当に何にも無いから…」

その時、私の頭の中で何かが弾けたような気がした…

(人1)「…何にも無い人とキスするんですか…」

自分でも出した事のないくらい冷たい声

(人1)「何にも無い人とキスできるんですか？」

ニノ「なに言って…」

(人1)「なに言ってじゃないですよ！！」

怒ってもなんにも解決しないのに

(人1)「何にも無い女の人とニノさんはキスできるんですね…！！」

(人1)「だから、私ともキスできたんですね…！！」

言いたくないのに…

(人1)「私は…私は…ニノさんの事が好きになりそうで悩んでたのに…！」

もう…泣いてばっかりで涙が枯れちゃうよ…

足場から崩れ落ちて下を向いて黙っていた

ニノ「…お前には関係ないだだろ…」

聞いたことのないニノさんの低い声が部屋の中に響く

ニノ「関係ないのに入り込んでくんなよ…！迷惑なんだよ！！」

ニノ「昨日の事だってからかってキスしただけだわ！！」

ニノ「それなのに、好きになりそうで悩んでた？いい迷惑だよ！！」

ニノさんの本心を知ってしまったみたいで心が締めつけられた

ニノ「出てけよ…もう関わらねーから…」

力が入らなくて黙っている私

ニノ「何してんだよ！早くしろって！！」

腕を引っ張って、外に私を追い出す。

力はあまりにも強くて今までの優しは嘘だったのかなぁなんて思うほどで…

何を言わずドアが閉まり、私は自分の部屋に入った瞬間、その場で泣き崩れた

(人1)「やっぱり…漫画みたいには上手くいかないんだなぁ…っ」

漫画だったらこの後付き合ったりするんだけど

私はニノさんにはもう関われないから…

あぁ、辛いなぁ…。