ドライフラワー (ページ10)

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それから数日、フェイタンはたまに私の店や家に訪れた

カランコロン

『いらっしゃいませ！あ、フェイ！』

「相変わらず繁盛してないね」

『花屋なんだからこの位が普通ですー！』

「…お前今夜暇か」

『えっ。暇！暇暇暇！』

「そうか」

『？』

てっきりご飯のお誘いでもしてくれるのかと期待したがそんな素振りは無く、フェイはつまんなそうに花を眺めているだけだった

『あのー、フェイ？』

「なにか」

『夜暇だけど…？』

「そうか」

『それで終わり！？なんで聞いたの！』

「別に。ただ聞いただけね」

『…ご飯でも食べにいく？』

「お前が行きたいと言うなら行てあげなくもないね」

『行きたい！』

「そうか。…店が終わったら迎えに来るよ」

『うん！待ってるね！！』

何も言わずに店を出ていくフェイを見てクスッと笑った
素直じゃないんだから笑

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店のシャッターを下ろし鍵をかけると後ろから声がした

「終わたか」

『わああああああ！！！びっくりした〜！も〜いつも言ってるじゃん急に現れないでって！』

「お前が鈍いだけね」

『なんで毎回気配消すかな〜あ、もしかしてフェイって影薄い…ごめんなさい』

鋭い目付きで睨まれて素直に謝罪をすると黙って歩き出すフェイの後ろを着いて行った

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