ドライフラワー (ページ4)

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あれから数日後、私はいつも通りの日々を送っていた
求めている人に花を売る、いつもと変わらない毎日。
だが今日はそんな毎日とは少しばかり違うようだった。

店を閉めて行きつけのBARで少し呑んでから帰宅すると家の前の路地裏にぐったりと倒れ込んでいる人を見つけて慌てて駆け寄った

『大丈夫ですか！？』

「…っ」

『あれ？貴方…』

大きなマスクの下を覗き込むと見覚えのある顔が。
この人この前花束を買いに来た人だ…ってそれよりなんでこんな所で死にそうになってんの！？

「ガソク…ッ」

『え？なに？』

「テッガヤリノ,ニシウチョ」

『うん。全然わからん』

この人カタコトだなとは思ってたけど中国ら辺の人だったんだな

ひとまず軽く手当てをしてあげようと思いハンカチで切れてる口端を優しく拭ってあげた

「ｯ…」

『あっ、ごめんなさい！痛かったですよね…』

「お前…花屋の」

『覚えててくれたんですね！Aです！』

「聞いてないね」

『そうですよね…すみません…笑』

「なぜここにいるか」

『すみません…って私の家の前で貴方が倒れてるから！』

「お前の家…」

彼はここが家の前だと気づくと私を鋭い目付きで睨みつけてから立ち上がりフラフラとした足取りで歩き出した

『帰るんですか？』

「お前に関係ないね」

『…手当てさせてください！』

「…は？」

『だって！そんな酷い怪我で帰られたら気になって眠れないじゃないですか！』

「手当てなんて必要ないね」

『じゃあせめて止血だけでも！今包帯とってくるのでここで待っててください！！』

「…」

そう伝えて急いで家の中に入り包帯と消毒液を持って彼がいる元へ戻った。…が、そこには誰の姿も無かった

『あれ！？もう〜！待っててって言ったのに〜！』

手当てくらいさせて欲しかった。あんな酷い怪我で1人で帰れたのかな？

心配は拭えないがもうどうする事もできないため仕方なく諦めて家の中に戻った

「…余計なお世話ね」

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