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貴方side





店を閉めようとした時、今日花束を買いに来た男性を見かけ思わず声をかけてしまった




『あ!こんばんは!』

「…何か」

『えっと…花束どうでしたか?』

「あぁ…とても役にたたね」




そう言って目を細めてニヤリと笑う彼に背筋がゾッとした
役にたった…?




『そ、そうですか!ならよかったです!』

「…」

『えっと、じゃあ…私はこれで…ってケガしてますよ!』

「怪我なんてしてないね」

『でも袖に血が!』

「ワタシのじゃないよ」

『えっ』

「邪魔ね。そこどくよ」

『あっ、ごめんなさい…』




鋭い目付きを向けられビクッと肩を揺らし慌てて一歩退いた
私の横を素通りする彼を目で追おうと振り返るともうそこには彼の姿が無かった




『あれ?』




なんか今日は変な日だな…
あの人もなんだか怖かったし。





.

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作者名:はっとり | 作成日時:2023年11月20日 23時

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