38.悪役ディセイブ! ページ38
ファテルの周りにブロットが溢れ出したと同時にリリアが小声で詠唱を始めたのをリドルは気が付くと、その場に残った4人の寮生＿＿トレイ、ケイト、エース、デュースに向かい合った。
｢キミたち、リリア先輩を守り通すんだ、何としても！｣
「｢はい！寮長！！｣」
リドルはそれだけ言うと、ルシルの方へと走り去ってしまう。
4人は疑問は残るものの、指示された通り、詠唱に集中するリリアを囲い、防御魔法で守り始める。
一方リドルはルシルの元に辿り着くものの、ローブを着た男たちとの戦いを強いられていた。
ファテルの攻撃を避けつつになり、互いに苦戦を強いられている。
その間にも、そのうちの1人は己の腕の中で力なく倒れているルシルを支えて立たせ、こう言った。
｢クルス様、そのユニーク魔法をお使いください。｣
｢まて、お前の術がかかったままだ。｣
｢ああ、そうか。解呪しなければならないな。｣
ルシルを支えている男がルシルの額に手を当て、呪いを解くと黒いモヤのようなものが体から抜け、弾け飛んだ。
それと同時にルシルは目いっぱい叫ぶ。
｢リドル！！ノア！！｣
｢
｢…
一瞬の事だった。
ルシルとリドル付近に居たローブの男たちはリドルのユニーク魔法にかかり、魔法を封じられる。
ルシルの体を光が包み込んだかと思うと、ピンピンした様子でルシルはその場に立っていた。
｢よ、リドル。｣
｢全く君は。ボクが気が付かなかったらどうするつもりでいたんだい？｣
｢はは、リドルは絶対に気付くって信じてたからな。｣
2人は突然のことに戸惑うローブの男たちに向き直る。
その後ろにはエースたち4人とユウにグリムにリリア、そして血塗れの白衣を身にまとったファテルが立っていた。
｢わざわざありがとな。呪いが解けたおかげで俺は魔法も、もちろんユニーク魔法も思う存分使えるって訳だ。｣
｢なぜ…っ！？それにファテルは…オーバーブロットを起こしたはずじゃっ！！｣
ファテルとルシルは視線を交わすと、高笑いをし、男たちを睨みつけた。
｢何故？愚問だな。クルス家の次期当主は俺だぞ？｣
｢俺がオーバーブロット？笑える話だなぁそりゃ。｣
その姿はさながら
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がばり - 気長に待っていますね 遅くなって申し訳ありません。合格おめでとうございます！ (2022年3月31日 15時) (
レス) @page41 id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 合格おめでとうございます。更新頑張ってください！ (2021年2月3日 9時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！続きがとても気になります！応援しています！ (2020年6月17日 13時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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