36.最悪シチュエーション!。 ページ36
食堂内はザワついていた。
ユウは生徒たちをかき分け、何とか見つけたエースとデュース、グリムに辿り着く。
「一体なんの騒ぎ?」
「……あれは、薔薇の王国の警察官のローブだ。」
そういったエースの視線をユウは辿ると、その先には薔薇の刺繍が施された黒のローブに身を包んだ人が複数人。
どうやら薔薇の王国の警察官らしい。
そしてその人達と対峙していたのはノア・ファテルであった。
ピリピリとした空気の中、ファテルただ一人がこの場にそぐわない態度を見せていた。
両手を白衣のポケットに突っ込んでおり、怯えを見せるどころか手も当てずに大きく欠伸をしている。
「ノア・ファテルを誘拐及び殺人の罪で同行願おう。」
そう言われてもなおファテルは余裕を見せた。
この場には真実を知る者もいなければ、そもそもの事情を知るものもいない。
当然食堂内では混乱が起き始めた。
ユウたちもそのうちの1人である。
「誘拐と殺人だって…!!?」
「誘拐って…まさか!」
4人は顔を見合わせる。
頭に過ったのはルシルだった。
だが、この場は既に考えている余裕などないくらいになっていた。
ファテルを捕えるために、ローブを着た男達が魔法での戦闘を始めたのだ。
当然のようにファテルも応戦する。
ほとんどの生徒が逃げ出し、たまたまこの場に居合わせた寮長たちは寮を問わず、避難の指示を出しながら防御魔法を駆使していた。
最悪の事態だ。
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がばり - 気長に待っていますね 遅くなって申し訳ありません。合格おめでとうございます! (2022年3月31日 15時) (レス) @page41 id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 合格おめでとうございます。更新頑張ってください! (2021年2月3日 9時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続きがとても気になります!応援しています! (2020年6月17日 13時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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