20.衝撃ファクト! ページ20
「やぁ、1年生達。今日も元気だね。」
「ルシル先輩!!」
数日後の放課後、学園長に呼び出されたユウ達4人は話を聞きに行った帰りにルシルと出くわした。
既にみな、一人でいるルシルになんとなくだが察しが着いている。
「てかお前、なんでこんな所にいるんだゾ。」
「あはっ、ちょっとそっちに用があってね。」
「そっちには何も無いですけど…」
ルシルがわかりやすく目をそらす。
案の定、迷子である。
これで何度目だろうか、と入学して間もない4人に思われてるので、もうどうしようもない。
「ところで何をしてたんだ?」
「学園長と少し話をしてました。」
「あぁ、この間のリドルについてか。」
分かりやすく顔を歪めたルシルに、エースとデュースは顔を顰める。
あれ以来、ルシルは罪悪感が抜けきらず、エースとデュースにどこか1歩距離を置いている。
エースとデュースは気にしていないから普通に接して欲しいのだが、ルシルの矜持がそれを許さないのだ。
そんなむず痒い空気の中、廊下にある声が響く。
「ふぁあ、なんでこんな所にガキ共がたまってんだぁ?」
白衣に身を包んだ気だるげな男性に全員が目を向ける。
「あの人は誰なんですか…?」
「ノア・ファテル。この学校の保健医だよ。」
エースとデュースはあの噂の…と声を漏らすものの、グリムとユウはそんなことを知る訳もなく、首を傾げている。
「よく見たらルシルもいるじゃねえか。」
「ノアこそなんでこんな所にいるんだよ。」
「仕事だ仕事。」
ファテルは書類をヒラヒラとチラつかせると、急いでいるからと言って学園長の元へ去ってしまった。
急いでいると言う割にはかなり呑気に歩いている。
「そう言えばクルス先輩、ファテル先生の事ファーストネームで呼んでるし、親しそうですが仲がいいんですか?」
デュースのふとした疑問にルシルは不思議そうな顔をうかべる。
「ん、ああ、その事か。アレ、俺を育てた奴。」
「「「えええええぇええ!?」」」
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がばり - 気長に待っていますね 遅くなって申し訳ありません。合格おめでとうございます! (2022年3月31日 15時) (レス) @page41 id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 合格おめでとうございます。更新頑張ってください! (2021年2月3日 9時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続きがとても気になります!応援しています! (2020年6月17日 13時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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