16.告白パスト!。 ページ16
「ルシル、その怪我は、もしかしてボクが…」
「リドルのせいじゃないっ、本当、だからっ。ほら、リドルも早く、休ま、ない、と。」
リドルはファテルに手当されているルシルに近付こうとするも、その足を止める。
リドルは身体を震わせ、先程と同じように、感情を顕にし、涙を流した。
「なんで！君はそうなんでも隠すんだっ…」
ルシルは何もかもを隠した。
首の縫い目のことも、己の生い立ちも、何もかもを。
ユニーク魔法に関しては入学後に教員側から教えてもらったものの、本当に何もかも、知らないことが多すぎた。
自分のことをなぜ庇ってくれていたのか。
今、変わり始めたリドルは前に進もうとしている。
そんな姿を見たルシルは、今から話すことは他言するな、と言ってリドルに目を向けた。
「知ってると思うけれど。俺は薔薇の王国の処刑人の一族。そんな一家の息子がある日罪を罰するユニーク魔法を身につけたもんだから両親はそれはそれは喜んだよ。でも、俺は全く嬉しくなかった。誰が嬉しくてそんな人になりたいんだってね。」
リドルはただただ黙ってルシルの話を聞いた。
そして次にルシルから出た言葉にリドルは息を飲む。
「………×××××××××××。」
「なっ。」
「だからさ、ここに来て、嬉しかったんだ、自分を忘れられるから。みんなと楽しく過ごせるから。何にも、縛られないから。」
ルシルはリドルに笑いかけたあと、気が抜けたのか痛いだの丁寧にしろだのファテルに小言を言っている。
「俺は、リドルのことなんにもしらないけど。でも、リドルには、リドルらしく、生きて欲しいかな、なんて。」
"もっと自分の気持ちに正直に生きてもいいんだよ。"
ルシルが最後に言った言葉に、リドルは再び涙を流した。ルシルはただ黙ってリドルの手を握る。
「おい、こんな所で泣くな汚ぇ。」
「お前は少しは空気読めよ。」
ルシルとファテルが口論している中、泣いたこともあったのか、リドルは疲れ寝てしまい、そのまま隣のベットで寝かせておいた。
「話して良かったのか？前にディアソムニアの白いガキに話した時にあれが最初で最後とか言ってなかったか？」
「……リドルだからいい。っ痛！このクソヤブ医者！」
「口を慎めよこの糞ガキ。誰がここまで
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がばり - 気長に待っていますね 遅くなって申し訳ありません。合格おめでとうございます！ (2022年3月31日 15時) (
レス) @page41 id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 合格おめでとうございます。更新頑張ってください！ (2021年2月3日 9時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！続きがとても気になります！応援しています！ (2020年6月17日 13時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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