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12.正論レジスタント! ページ12

その後、ルシルは丸一日謹慎をくらい、部屋から1歩も出ることは無かった。
時折トレイやケイト、他の寮生が声をかけるも反応はない。

その翌日のことであった。


「何も知らないくせに……ボクのこと何も知らないくせに!」
「あ〜、知らないね。知るわけねぇだろ!あんな態度で分かると思うか?甘えてんじゃねーよ!」


ルシルはエースとデュースがリドルに決闘を申し込んだと聞いて慌てて部屋を飛び出した。

庭を除くと、決闘の最中なのかなんなのかはよく分からないが、争いが起こっていることは一目瞭然であった。


「うるさい、うるさい、うるさい!!黙れ!!お母様は正しいんだ!だからボクも絶対に正しいんだ!!」

リドルの怒号が響く。
ルシルは前に踏みでたいが、ユニーク魔法を使った時の事がフラッシュバックして、立ち竦んでいた。

何が起こっているのか分からない恐怖。
何も出来ないことの恐怖。
それらも同時に襲ってくる。

「リドル、落ち着け。決闘はもう終わってる!」
「クローバーくんの言う通りです。挑戦者は暴力行為で失格。これ以上争いを続けるのであれば校則違反になりますよ!」

トレイと学園長の声はリドルに届かず、リドルは未だ怒りを見せている。

そんな時だった。

「新入生の言う通りだ!もううんざりなんだよ!」
「は?」

続々と寮生がリドルに反感の声が上がったのだ。

「うっ!?誰だ!ボクに卵を投げた奴は!」

仕舞いにはリドルに卵を投げつけ始めた。
ダメだ、まずい。
誰しもがそう思った。

ルシルだって例外ではない。
友人を傷つけられた事に対する怒りと、よく分からない感情が込み上げてくる。

もう、どちらが正しいのかなんて分かりもしなかったのだ。

リドルがルールを守ることも、リドルのやり方が少しやりすぎなのに対して寮生が反発するのも。

どちらも間違ってはいないのだから。

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がばり - 気長に待っていますね 遅くなって申し訳ありません。合格おめでとうございます! (2022年3月31日 15時) (レス) @page41 id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 合格おめでとうございます。更新頑張ってください! (2021年2月3日 9時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続きがとても気になります!応援しています! (2020年6月17日 13時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lag0n027  
作成日時:2020年5月6日 10時

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