2.迷子キャプチャー! ページ2
ここはナイトレイブンカレッジ。
入学式の準備にみなが勤しむ中、ある男が廊下で1人立ち尽くしていた。
「これは……まずい…。リドルに怒られるぞ…。」
通りすがりの双子、フロイドとジェイドは不思議そうに男を見つめてから、そっと近づく。
「ダムセルちゃんじゃん。どしたの、こんなとこで?」
「うお!?ビックリしたぁ。なんだ、双子か。」
ルシル・クルス。
ハーツラビュル寮の新2年である。
フロイドが背後から声をかけると、その美しい金色の瞳を丸くさせ、彼は振り返った。
「何かお探し物でも?」
「いんや、ちょっと、私用、なんだ…。」
ジェイドの問いかけに答えるルシルの声は段々と小さくなっていく。
その目は泳いでおり、まるで何かを隠している様だった。
「私用って割にはもうここに30分もいんじゃん。何時もみたいに道にでも迷ったの?」
「なっ」
「ああ、そういえばルシルさんは方向音痴なんでしたね。」
「ウルッサイ!!」
そう、ルシルは何を隠そう極度の方向音痴なのである。
1年もすごしたこの学園ですら未だに1人では絶対に歩けないのだ。
2人が話を詳しく聞いていくと、どうやらハーツラビュルの寮長・リドルに呼び出されたものの、待ち合わせの場所である鏡の間にたどり着けない様だった。
「ルシルさんさえ宜しければ鏡の間までご一緒致しましょうか?」
「え、いいの?でも対価とかヤダなー。」
「失礼ですね。目の前で困ってる人を助けることくらいはしますよ。」
「それにぃ、困ってるダムセルちゃん見れたから対価なんていらなーい。」
「あのなぁ、趣味悪すぎだろ…。」
これはそんなルシルのお話。
3.遅延プリパレーション!→←1.人物イントロダクション!。
453人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
がばり - 気長に待っていますね 遅くなって申し訳ありません。合格おめでとうございます! (2022年3月31日 15時) (レス) @page41 id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 合格おめでとうございます。更新頑張ってください! (2021年2月3日 9時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続きがとても気になります!応援しています! (2020年6月17日 13時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ