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｢へぇ、初めてやわ。ハンバーガー｣
｢…美味しい？｣
｢ん、美味しい｣
にんまりと笑った椿くんが、半分にちぎったハンバーガーを口に運ぶ。
食事をとる姿に、珍しい物を見れて得した気分になった。
普段の彼はあまり人間らしさがない。
授業中、ぼんやりと何処かを眺めている彼の姿はまるで丁寧に作られた高級な人工物のようだった。
残りの半分のハンバーガーを僕のトレイに置いて、早々とデザートのアイスに手を付ける椿くんを見て、そんなので足りるのかな？なんて思った。
｢んー、甘い。最高｣
｢本当に甘いの好きなんだね｣
｢焦凍から聞いたん？｣
｢うん。甘いの好きって言ってた｣
椿くんは満足そう笑って、甘そうなチョコレートソースを軽く混ぜて少しだけ溶けてきたアイスを口に運ぶ。
すっかりハンバーガーはそっちのけだ。
｢あ、仮免試験おつかれ｣
｢椿くんもお疲れ様！｣
自分のドリンクのカップと僕の頼んでいたドリンクのカップと軽く当てて、彼は�犂デ姚瓩箸砲鵑泙蠑个辰拭�
ヒーローになるための大きな１歩を踏み出すことが出来た。
まだまだ学ぶことは沢山ある…頑張らないと。
｢勝己ともこんなふうに出掛けたことはあるん？｣
｢え？かっちゃんと！？一度もないよ…｣
｢ふふ、そうやろね｣
くすりと小さく笑った椿くんは少し満足そうだった。
明らかに僕とかっちゃんはそんな友好的な関係ではないのに。
｢賑やかやね｣
｢週末だからかな｣
がやがやと騒がしい店内は少し落ち着かない。
椿くんは残りのアイスを口に運んで、くるくるとアイスティーをストローで混ぜる。
何かの視線に気付き顔を上げるとぱちり、と椿くんと目が合った。
｢え、なに？｣
｢緑谷くんって普通やね｣
｢…う、うん｣
にんまりと笑う椿くんが細長い指で僕を指差す。
今更何でこんなことを？なんて疑問に思ったけど、椿くんの思考はよく分からない。
｢次は何処行こうか｣
｢楽しいとこ｣
意地悪く笑う椿くんに、慌てて残りのハンバーガーを口に運んだ。
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朝ギ(プロフ) - じゃがりこさん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。励みなります！ (2018年3月19日 23時) (
レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 星鴉さん» ありがとうございます！私の限られた表現力で表せることは少ないですが頑張ります！ (2018年3月19日 23時) (レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ただただ美しい 椿が美しい 一言で言えば大ファンです (2018年3月18日 1時) (レス) id: daac9369bf (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 美しい表現に惚れました！！主人公君大好きです！応援してます！！ (2018年3月10日 1時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 薔薇さん» ありがとうございます！楽しんでいただいて何よりです！ (2018年3月2日 20時) (レス) id: f0d5aace8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2018年1月21日 21時
