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｢夜にデクと話しをつける｣
｢ええんやない？たまには２人でゆっくり話すのも｣
にんまりと笑う僕を見て勝己は小さく舌打ちをした。
彼らが２人で話をしている所なんてあまり見たことがない。お互いに何かを伝えるいい機会だと思う。
｢お前さっきからちゃんと乾かせや！風邪引くだろォが！｣
｢わっ｣
いきなり立ち上がった勝己は僕のタオルを奪い、乱暴に頭を拭いてくる。
そんな彼の優しさに笑ってしまった。
先程のような暗い雰囲気はなく、いつも通りの彼の姿がそこにはあった。
ボサボサになった髪を整えながら彼の悩みや問題が解決することだけを願った。
・・・・・・・
すっかりと夜が更け、静かになった寮。
今頃２人はちゃんと話し合っているのだろうかと、気になってなかなか寝付けない。
気分転換でもしようと、冷蔵庫からペットボトルを取り出し、こっそりと部屋を後にしてそのまま外に出た。
｢静かやなぁ｣
日中が騒がしいせいか、こんなにも静かだとなんだか違和感を感じる。
寮の入口にある階段に座り込んで、ぼんやりと周りを眺めた。
今、何時くらいだろうか。
結局あの後…勝己はオールマイトについては何も言ってはくれなかった。
彼の抱え込んでいるものは緑谷くんに任せるしかない。
｢…お前まで何してんだこんな所で｣
｢眠れんから涼みに来てん。先生は？もしかして何か問題？｣
にんまりと笑う僕に相澤先生が嫌な顔をする。
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相澤先生は大きな溜め息をついて僕の隣に座る。
｢…知ってたな？｣
｢何のことやろか？｣
｢今オールマイトが向かってる｣
オールマイトが向かってくれているんなら僕の心配は拭えるだろう。本人からの言葉ほど心強いものはない。
｢ねぇ、先生…オールマイトの引退って僕のせい？｣
｢違うだろ。前から限界は近いと聞いていた｣
｢ふふ、でも勝己はそう思ってるよ。駄目やん、ちゃんとメンタルケアせんと…ね、先生｣
｢……だからと言ってルールを犯しても仕方ない、では済まん｣
にんまりと笑う僕に対し、相澤先生はまた大きな溜め息をつく。
あーあ、先生の幸せ逃げてまうなー…なんて呑気に考える。
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朝ギ(プロフ) - じゃがりこさん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。励みなります！ (2018年3月19日 23時) (
レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 星鴉さん» ありがとうございます！私の限られた表現力で表せることは少ないですが頑張ります！ (2018年3月19日 23時) (レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ただただ美しい 椿が美しい 一言で言えば大ファンです (2018年3月18日 1時) (レス) id: daac9369bf (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 美しい表現に惚れました！！主人公君大好きです！応援してます！！ (2018年3月10日 1時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 薔薇さん» ありがとうございます！楽しんでいただいて何よりです！ (2018年3月2日 20時) (レス) id: f0d5aace8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2018年1月21日 21時
