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｢気付いてたくせに…よかったのか？｣
嫌に笑う名取を見ながら、自分の判断は間違いないはずだと言い聞かせる。
病室に来た相澤先生が、名取だとすぐに気付いた僕は焦凍から引き離すことを最優先にした。
｢なんであの時、助けたん？｣
｢勝手に死なれちゃ困るだろ｣
ひやりと冷たい手の感触に後ずさる。
本当に生きているのか怪しく感じるほど不気味な存在だ。
終結を迎えるのは自分１人でいい。
｢お前が死ぬなんてことは許さない｣
｢…何を言ってんのか分からん｣
ぐっ、と刀を握る力が強くなる。
交戦準備も覚悟も出来ている。
必ず刺し違えないように狙いを定め、もう間違いは侵さない。
ただ殺すだけでは生ぬるい。
この刃先がかすめるか、触れることさえ出来れば僕の勝ちだ。落とすことが出来る。
｢お前に殺されるなんて本望だなぁ｣
焦凍の姿に化けた名取がにやりと笑う。
立ちはだかる氷壁をすかさず落として突き進む。
戦い慣れている奴の懐に中々入ることが出来ない。
｢っ、｣
変身速度があまりにも速い。何に化けるか分からないせいで反応が遅れてしまう。
元プロヒーローなだけある。高い戦闘能力に機敏な動き。
正確に僕の動きを予測している。
体をしらなせ、頭上に跳躍し背後に回る。
｢お前のことは何でも知ってる｣
｢……え？｣
僕が腕を伸ばすよりも早く、ぐいっと引き寄せて自ら僕の手を自分の胸元に触れさせる。
確かに�狄澗´瓩冒世い鯆蠅瓠⇒遒箸修Δ箸靴燭�、ありえない異変に気付く。
あるはずのものがない。
｢…お前……｣
｢残念だなぁ、俺は３年前にお前に殺されてるから殺せはしねぇよ｣
｢どうして…｣
�爐犬磴△匹Δ靴篤阿い討覘疂垢�たいことがあるのにうまく言葉が出てこない。
相変わらず僕の頬を撫でる名取の手は冷たい。
｢俺はただ具現化されているだけだ。オールフォーワンに｣
｢ありえない…｣
｢個性、だとよ。これ敵連合の奴らにも秘密だから言うなよ｣
これじゃあ、殺せない。
具現化を行っている当のオールフォーワンは特殊拘置所に入っていると聞いた。
ああ、これこそまさに消えない亡霊だ。
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朝ギ(プロフ) - じゃがりこさん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。励みなります！ (2018年3月19日 23時) (
レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 星鴉さん» ありがとうございます！私の限られた表現力で表せることは少ないですが頑張ります！ (2018年3月19日 23時) (レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ただただ美しい 椿が美しい 一言で言えば大ファンです (2018年3月18日 1時) (レス) id: daac9369bf (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 美しい表現に惚れました！！主人公君大好きです！応援してます！！ (2018年3月10日 1時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 薔薇さん» ありがとうございます！楽しんでいただいて何よりです！ (2018年3月2日 20時) (レス) id: f0d5aace8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2018年1月21日 21時
