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｢５年前と同じ過ちはおかさん、オール・フォー・ワン。少年達を取り返す！そして貴様は今度こそ刑務所にブチ込む！貴様の操る敵連合もろとも！｣
｢それは…やる事が多くて大変だな。お互いに｣
オールフォーワンと呼ばれた人物にオールマイトが立ち向かうもそれを超える威力で吹き飛んでしまう。
あまりにも悲惨な光景に目を疑いたくなった。
｢オールマイトォ！｣
｢心配しなくてもあの程度じゃ死なないよ。だから…ここはにげろ弔。その子達を連れて｣
勝己の叫びにオールフォーワンが答える。嫌な予感がして仕方がない。吐きそうになる口元を抑えながら勝己の肩を借りて立ち上がる。
ワープの敵の個性が強制的に発動し、黒いモヤが広がる。彼らは僕らを逃がす気はない。
｢めんっ…ドクセー｣
｢同感やわ｣
ぐっ、と足に力をいれて勝己の横に立つ。
戦闘態勢はばっちりだ。仮面の敵に触れられるな、と言う勝己の忠告の意味が理解出来た。
どうやら圧縮されるらしい。
先程のようなやり方じゃ上手くいかない。緊急事態だから強引にでも連れていく気だ。
刀で勝己をカバーしながら周囲を薙ぎ払う。
突如、視界の端に随分と見慣れた氷壁が見える。なんでこんな所に、と疑問を抱いたが予想外の助けだった。
｢来い！！｣
両手を伸ばす切島くん。こんな僕にさえ差し伸ばしてくれる手にいつも通りにんまりと笑う。
僕はそこまで行く体力がもうない。立っているのもやっとなほどだ。
｢おい！！？｣
｢僕は無理や｣
｢椿！！｣
勝己の腕を掴み、彼らのところまで最後の力を振り絞って投げ飛ばす。もう限界だった。
突如、足の力が抜けて地面に倒れる。
かろうじて残っている意識の中で彼らが僕の名を一生懸命、呼んでくれているのが聞こえた。
死柄木弔が僕に向かってくるのが見えたが、もう構わなかった。
あー、名取を殺してから死にたかったなぁ…なんて我ながら物騒なことで頭がいっぱいになる。
｢らしくねぇことすんなよ｣
｢……な、とり…｣
ぼんやりとする意識の中で僕を横抱きに担ぐ名取がにやにやと嫌に笑っていた。何故、彼が僕を助け出したのかその意図は分からない。
｢おやすみ、椿｣
なんでそんなに優しく微笑むのか。なんで僕を助けてくれたのか。なんで、どうして…
次々に浮かぶ疑問すらも訴えることなく、僕はまた意識を手放してしまった。
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朝ギ(プロフ) - じゃがりこさん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。励みなります！ (2018年3月19日 23時) (
レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 星鴉さん» ありがとうございます！私の限られた表現力で表せることは少ないですが頑張ります！ (2018年3月19日 23時) (レス) id: 94da739f3c (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ただただ美しい 椿が美しい 一言で言えば大ファンです (2018年3月18日 1時) (レス) id: daac9369bf (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 美しい表現に惚れました！！主人公君大好きです！応援してます！！ (2018年3月10日 1時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - 薔薇さん» ありがとうございます！楽しんでいただいて何よりです！ (2018年3月2日 20時) (レス) id: f0d5aace8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2018年1月21日 21時
