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「A、部屋戻るか？もう休んだ方が…」
「触んなや」
腕を掴んだ轟くんの手を勢いよく振り払った椿くんが冷たく言い放つ。
いつも以上に冷淡な視線を向けられた彼は、慣れているのか全く怯まない。
椿くんはその後、自身に掛けられている上着が轟くんの物と気付いたのか丸めて投げ付けていた。
周りはいつもの光景だと特に気にする様子もないけど、あまりにも対照的な2人の様子に何故だか僕がそわそわしてしまう。
「焦凍と2人とか次何されるか分かったもんやないわ」
「何もしねェよ」
「馴れ馴れしく触んな、しつこい」
「落ち着けって、椿。な？」
上鳴くんがいつもより険悪な雰囲気を察して、2人の間に入る。
椿くんはわざとらしく大きな溜め息を吐いて、コップを片手にソファから立ち上がった。
正確な状況は分からないけど、椿くんが怒っている理由は明確だった。
それをしっかり理解出来ていない轟くんにも非があると思う。
「勝己の横がええからちょっと詰めて」
「あ？狭ェだろが」
文句を言いながらも、しっかり横にずって椿くんのスペースを作るかっちゃん。
椿くんの�狆仝吻畍討咾麓�然で違和感がない。
かっちゃんと普通(？)に話せる日が来るなんて思ってなかった僕は少し椿くんが羨ましかった。
愛嬌は全くないのに、人からよく愛される椿くんは目を引きやすい容姿とどこか放っておけない独特な雰囲気のせいなんだろうか。
だからあのかっちゃんですら椿くんを気にかけている。
目の保養程度ならいいと思うけど深く関わると危ない、そんな椿くんは麻薬のような人だと思った。
「勝己、あとあげる」
「そのくらい自分で食え」
「無理、眠い」
かっちゃんと仲むずましく話す椿くんを見て、落ち込んでいる轟くんにかける言葉が見付からない。
せっかくの美味しい鍋も、味を感じられなくなる。
ちらりと横を見ると困ったように笑う上鳴くんと視線が合う。きっと彼も同じことを思っているのだろう。
かっちゃんの肩を借りてぐっすりと眠る穏やかな椿くんの寝顔は、あまりにも可愛くてつい見入ってしまう。
細い赤髪が白い頬にかかり影を作る。その隙間からきらりと光る耳元が気になった。
椿くんってピアス空けてるんだ。
どこか見覚えのあるデザインに首を傾げながら、お皿の中の具材を口に頬張る。
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朝ギ(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます！まだまだ長くなりそうなのでお付き合いいただけると幸いです。素敵なコメントが励みになります！ (11月7日 0時) (
レス) id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系(プロフ) - 助かる…助かる…こんなに長編なのに一晩で読んじゃいましたすき…いい感じの距離感が少しずつ縮まったり色んな覚悟が混ざったりで…！ほんと助かりますありがとうございます！！！椿くんもっと甘やかされてデロデロにされてええんやでとニコニコしながら見守ります！ (11月2日 14時) (レス) @page27 id: f65fda0114 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！更新ペースにムラがあり申し訳ありませんが、楽しんで読んでくださると嬉しいいです！ (7月9日 15時) (レス) @page17 id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもしろくていっきよみしちゃいました❕ 更新頑張ってください❕❕ (2023年4月10日 21時) (レス) @page10 id: e2732a4f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2023年1月31日 22時
