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轟 焦凍 side...
珍しくAに呼ばれ、部屋に来ていた。
「最近、ホークスとはどうだ？」
「どうって…別に変わらんよ。いつも通り」
「……ピアス、一緒なんだな」
「え？ピアス？」
ずっと気がかりだったホークスの話題を恐る恐る出してみる。
あの日、インターンの際に会ってホークスに牽制された事が気になって仕方ない。
親密さをアピールするホークスにイラついたの確かだが、されるがままのAにも腹が立った。
べたべたとAに引っ付くホークスの耳元にすぐ目がいき、2人の耳に光る同じピアスに腸が煮えくり返りそうだった。
「これ」
そんな目障りなピアスに触れると、Aの身体がびくりと小さく反応する。
「プレゼントやからね」
「…そうか」
ゆっくりと指で耳を這い、真っ白な首筋を辿る。
相変わらず細い首は、簡単に折れてしまいそうだと思った。
いつまでもAの腰に馴れ馴れしく手を回すホークスの姿が頭に焼き付いて消えない。
「いつ気付いたん？」
「ホークスに会ったときだ。見覚えあると思った」
「よく見とるね」
「Aのことだからな」
そわそわと落ち着きがなかったAの視線が不意に合う。
長い睫毛に縁取られた綺麗な瞳に、俺だけが映っていた。それだけで優越感に浸れる。
ふと、視線を落としたAの透き通る肌に影を作る。そんな一瞬の動作でさえ目が離せなかった。
「っ！？」
不意に俺の頬に手を添えるAは満足そうに、にんまりと笑みを浮かべた。
見なくても分かる、俺の顔はきっと真っ赤に染まっている。
「綺麗な顔しとるね、焦凍」
Aはずっと変わらない綺麗な面で、意地悪そうに笑っていた。
「何か悪いことでも考えとったん？」
ゆっくりと近付いてきたその綺麗な顔から目が離せない。
ぴとりと鼻先が擦り合い、頬を包むAの両手はめずらしく温かくて、すこし身を乗り出せば唇が触れそうな至近距離に心臓が騒いでいた。
「……近ェ」
「耳まで真っ赤やけど」
「あんまからかうんじゃねェ、俺だってガキのままじゃねェからな」
このまま好きにされてたまるか。
床に押し倒して、片手で易々とAの細い両手首を押さえる。
珍しくぽかんとした表情のAは、宝石のようにきらきらとした大きな瞳を見開いている。
本当に何一つ欠点のない顔に、どきりと胸が鳴る。
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朝ギ(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます！まだまだ長くなりそうなのでお付き合いいただけると幸いです。素敵なコメントが励みになります！ (11月7日 0時) (
レス) id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系(プロフ) - 助かる…助かる…こんなに長編なのに一晩で読んじゃいましたすき…いい感じの距離感が少しずつ縮まったり色んな覚悟が混ざったりで…！ほんと助かりますありがとうございます！！！椿くんもっと甘やかされてデロデロにされてええんやでとニコニコしながら見守ります！ (11月2日 14時) (レス) @page27 id: f65fda0114 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！更新ペースにムラがあり申し訳ありませんが、楽しんで読んでくださると嬉しいいです！ (7月9日 15時) (レス) @page17 id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもしろくていっきよみしちゃいました❕ 更新頑張ってください❕❕ (2023年4月10日 21時) (レス) @page10 id: e2732a4f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2023年1月31日 22時
