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「考えてる事がある」
「ああああああ、やめろォォオオオ！エンデヴァァァアア！なんだその姿はぁぁあああ！やめてくれぇ！猛々しく傲慢な火！眩い光！俺の希望がああやめろお！消えちまううう、違うやめろぉぉおお」
近くで拘束されている敵が突如騒ぎ出した。
エンデヴァーさんを崇高な人だと信じてやまない敵からすれば、息子に謝る情けない姿は見るに堪えなかったようだ。
幸いすぐに警察が到着し、敵の引渡しがスムーズに行えた。
「夏くん……！」
「Aっ！」
「怪我ないん？大丈夫？」
「大丈夫、ありがとう」
夏くんを強く抱き締めると、いつものように優しく僕の頭を撫でる。
怪我がなくて本当に良かった、あのとき勝己が助けてくれなかったらと思うとぞっとする。
「念の為に病院行った方がええんやない？」
「ううん、大丈夫だから」
夏くんからゆっくりと離れて、深く溜め息を吐く。
まさか夏くんが狙われるなんて思ってもいなかった。エンデヴァーさん目的で家族に手を出すなんて本当に卑劣だ。
もし夏くんの身に何かあったら、敵を殺しかねない。
「ありがとう、えっと...ヒーロー名...」
「ああ？」
「バクゴーだよね」
「...違ぇ」
「え！？決めたの！？教えて！」
そういえば勝己はヒーロー名が未定だったのを思い出す。
ことごとく却下されていたせいだ。
「言わねーよ！てめーにはぜってー教えねぇくだばれ！」
「俺はいいか？」
「だめだてめーもくたばれ！先に教える奴いんだよ！」
「じゃあ僕に教えてや」
「てめーもだめだ！」
呑気な焦凍に乗っかてみるものの、清々しく拒否をされてしまった。
そんな様子に、夏くんと2人で笑い合う。
背伸びをして少し目元が赤くなった夏くんの瞼にゆっくりと指を這わせて、腫れを落としておいた。
近付けた顔に、夏くんはあっという間に顔を赤く染める。
「不意打ちはちょっと…っ」
「なんでなん？子供の頃から知ってるやん」
「いや、見慣れてはいるけど…」
「夏くん、彼女おるって言ってたやん？僕相手に顔赤くしちゃってええの？」
「A、夏兄をいじめるな」
ずいっと夏くんに再度顔を近付けようとしたところで、焦凍から制止の声が入る。
ようやく夏くんの表情の暗さが拭えてきて安心したが、からかい過ぎてしまった。
「相変わらず冗談通じんね、焦凍は」
あとの処理はエンデヴァーさんに任せて、先に寮へと帰ろう。
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朝ギ(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます！まだまだ長くなりそうなのでお付き合いいただけると幸いです。素敵なコメントが励みになります！ (11月7日 0時) (
レス) id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系(プロフ) - 助かる…助かる…こんなに長編なのに一晩で読んじゃいましたすき…いい感じの距離感が少しずつ縮まったり色んな覚悟が混ざったりで…！ほんと助かりますありがとうございます！！！椿くんもっと甘やかされてデロデロにされてええんやでとニコニコしながら見守ります！ (11月2日 14時) (レス) @page27 id: f65fda0114 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！更新ペースにムラがあり申し訳ありませんが、楽しんで読んでくださると嬉しいいです！ (7月9日 15時) (レス) @page17 id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもしろくていっきよみしちゃいました❕ 更新頑張ってください❕❕ (2023年4月10日 21時) (レス) @page10 id: e2732a4f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2023年1月31日 22時
