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「あ、遅くなったけどこれ」
焦凍がマフラーのことを話題に出してくれて思い出した。
ポケットの中から可愛くラッピングされた箱を取り出す。
遅くなってしまったが、焦凍用に準備したクリスマスプレゼントだ。時期が過ぎていたせいで、なかなかいい物がなく、結構探すのに苦労した。
焦凍は受け取った箱を開けずに、ただ黙って見つめている。
「クリスマスプレゼントのお返しなんやけど、いらんかった？」
「いや、Aが俺の為にプレゼントを用意したって考えたら…嬉しくて…」
大事そうに両手で箱を包んで、焦凍は穏やかに笑った。
そんな反応をされるとこっちが照れてしまう。そんなに喜んでくれるとは思わなかった。
「良かったね、焦凍。何貰ったの？」
「開けてええよ」
そんな焦凍の様子に冬美ちゃんも嬉しそうに笑う。
焦凍はゆっくりと箱のリボンを解いて、中からネクタイピンを取り出した。
人にプレゼントを渡す事が滅多にないせいか、全く分からなかった。焦凍から貰ったネクタイピンとはデザインが違うが、アイデアを拝借させてもらい厳選したものだ。
どうせ渡すなら日常使い出来るものがいい、長く使えて出来るだけ毎日身につける物。
「学校始まったら一緒に付けようか」
「ありがとな」
そう言わないと焦凍はきっと飾って使わない。
彼の部屋には未だに幼少時代に僕があげた手紙が大事にしまわれている。
遊びで作ったストラップ、似顔絵、誕生日カード、押し花の栞。
部屋の一角は、僕との思い出で溢れていた。
「Aくんのピアスブランド物だよね、可愛い」
「これ？頂き物やから分からんくて…」
ブランドに無頓着な僕は分からなかったが、学校で上鳴くんが有名ブランドのピアスだと教えてくれた。
確かに�犢發修Δ世吻瓩箸六廚辰討い燭�、そんな物をスマートに渡して来る辺り、ホークスは本当に手馴れている。
僕が無頓着なのを知っているくせに、わざわざ準備してくれたのだろう。彼がモテるのも頷ける。
大人の余裕、というよりも年齢の割にホークス自身が落ち着いているからか。
「クリスマスは楽しかった？」
「クラスメイトとパーティーしたから楽しかったんやない？」
「ああ、そうだな。Aも来てくれたし」
「僕は遅れたけどね」
学校での様子が気になっていた冬美ちゃんは焦凍の言葉に安心していた。
なかなか自身の話題を出さない焦凍を心配していたのだろう。
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朝ギ(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます！まだまだ長くなりそうなのでお付き合いいただけると幸いです。素敵なコメントが励みになります！ (11月7日 0時) (
レス) id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系(プロフ) - 助かる…助かる…こんなに長編なのに一晩で読んじゃいましたすき…いい感じの距離感が少しずつ縮まったり色んな覚悟が混ざったりで…！ほんと助かりますありがとうございます！！！椿くんもっと甘やかされてデロデロにされてええんやでとニコニコしながら見守ります！ (11月2日 14時) (レス) @page27 id: f65fda0114 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - あさん» ありがとうございます！更新ペースにムラがあり申し訳ありませんが、楽しんで読んでくださると嬉しいいです！ (7月9日 15時) (レス) @page17 id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもしろくていっきよみしちゃいました❕ 更新頑張ってください❕❕ (2023年4月10日 21時) (レス) @page10 id: e2732a4f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2023年1月31日 22時
