ジョンハンside ページ48
「失礼しますっ！」
勢いよく課長室の扉を開けると
「なんだね、ジョンハン君。騒々しい」
と課長が言った。
「すみません…」
課長の隣には、見慣れた背格好があって
「あの、そちらの方は…」
「ああ、ジョンハン君にも紹介しておこう。
うちの会社の顧問弁護士になった、Aさんだ」
「よろしくお願いします」
そう言って、彼女は頭を下げた。
ずっと、ずっと会いたかった…………
「Aっ………！」
「ジョンハン……？」
君に言いたいことがあるんだ。
「二人とも知り合い？」
と課長がびっくりしてるけど
「A来てっ………」
俺は休憩所にAを連れ出す。
「ジョンハンて、相変わらず、強引だね」
とAが笑った。
それで、なんだか許された気がした
「ごめん、」
俺は謝ることしかできないけど
「何が？」
「全て」
「全て？なんのこと？」
とAは笑う
「大学を辞めたことと、
ピアニストになるのを諦めたって話。
スンチョルに聞いた」
「…そっか。
でも、ジョンハンのせいじゃないから。
気にしないでいい。
もう忘れて」
「忘れられるわけないだろ！」
すぐ簡単に忘れてとか言って
そんなことできるはずないのに…
「……俺たち、やり直さない？」
緊張でドキドキする
こんなこと、人生で初めてだ
「やり直すって何を？
私達、何も始まってなかったでしょう？」
「俺と付き合って。本気で」
「私のこと嫌いなのに？」
「違うっ……好きだった……
好きだ……今でも」
「……え？」
「好きになってた。
Aは、ひたむきで、ひたすら優しくて
責任感が強くて、…」
「ジョンハン、私より素敵な人はいっぱいいるでしょう？
無理に私を選ぶ必要ない」
「無理に選んでない。
心が叫んでるんだ。
Aじゃなきゃ、だめだって」
「どうして私じゃなきゃだめなの？」
「自分の幸せよりも他人の幸せを願ってるところ。
そんなの普通の人がなかなかできることじゃない。
そこに惹かれた。
この先もずっと、俺のそばにいてほしい」
「分かった、でも、ごめんね、ジョンハン。
私にも忘れられない人がいる」
そんなこと、心のどこかで分かってた
「それってジス？」
「うん。私、ずっと前からジス君が好き」
俺の好きな人は、俺の親友を好きになった。
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ふるーつよーぐると(プロフ) - 更新していただきありがとうございます！！無理なさらない程度でこれからもよろしくお願いします！ (2021年6月17日 0時) (
レス) id: fff8310618 (このIDを非表示/違反報告)
ふるーつよーぐると(プロフ) - 続きお待ちしています。 (2021年5月23日 21時) (レス) id: fff8310618 (このIDを非表示/違反報告)
f - senaさんのお話が本当に大好きなのですが、未完結のものが多くて悲しいです…お忙しいのかとは思いますが更新せていただけると嬉しいです…！応援してます！ (2021年4月24日 20時) (レス) id: 03d24a62c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるきち(プロフ) - 完結させる気がないんだったらお話書かないでください (2020年11月28日 21時) (レス) id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 長くてすいません。厳選していうと、きゅんきゅんだけじゃなく、ハラハラもあるsenaさんの作品愛してます！！！ (2020年8月3日 20時) (レス) id: 2b6a0ab99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2020年6月23日 21時
