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折軸編-第九話- ページ20

互いに、次の一撃が決まるとやばいというのは理解できた。

「運が良いみたいだな───あの小娘のおかげか」
 
リョウメンスクナは朽ち果てかけた肉体ながらも、終始、機嫌はよかった。

「曉となんか知り合い?本人は全く覚えないみたいだけど?」

いや、都市伝説の方は知ってたかと思いながらも、碧海は質問を投げる。あからさまに態度が違いすぎることも、何処かを期待している節を見せていたことも、あの瞳を見た刹那、確信を得てしまったからだ。

リョウメンスクナは碧海に視線をやり、少し沈黙する。その傍らには気絶から睡眠に変化した状態の曉がおり、全く以て呼吸以外に動くことはなかった。

「──さてな。貴様らに教えてやる義理はない」

そう告げて視線を外し、再び手を振った。斬撃が飛ぶ。だが、その方向に太宰が立った。斬撃は太宰の身体に触れた瞬間に消滅した。

リョウメンスクナは眉を顰め、忌々しそうに舌打ちした。

「──無効化か」

太宰はご満悦気味にリョウメンスクナにむけて嘲笑う。煽りである。散々こちら側は煽られていたのだ、少しくらい許されるだろうと言わんばかりである。

「そうだ、碧海も聞いてたから私もいいよね。曉さんがちょっかいを出す前まで、敦くんに集中砲火していたよね。───どうして、敦くんばかり狙っていたんだい?」

彼、そこまで琴線に触れるようなことをしていないと思うけれどと付け加える太宰に、リョウメンスクナは敦と呼ばれた者が誰か分からなかったようだが、直ぐに把握できたらしい。ああ、と呟いた。リョウメンスクナの紅玉と太宰の煙水晶が交わる。碧海の時とは違う緊張感が走る。実際にして数秒、体感数分もの沈黙があり、リョウメンスクナが心底うんざりした様子でため息をついた。

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黒井蜜柑(プロフ) - イレイザーさん» 了解です。いえ、こちらこそありがとうございます!なるべく!なるべく早く更新いたします! (2021年4月7日 17時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 黒井蜜柑さん» そんな感じです!わざわざ返信まで…優しすぎて泣きそ((泣きます! ありがとうございます! (2021年4月7日 17時) (レス) id: 835185f078 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - イレイザーさん» ありがとうございます!リクは募集してるので構いません!夢主の幼少期の写真をキャラ達とかが見る?みたいな感じ?ってことでしょうか……(想像がついてない) (2021年4月7日 15時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - めちゃくちゃ面白いです!頑張ってください!後夢主の幼い頃の写真を載せるっていうやつをやってほしいです。(リクエスト募集していたら、ですが) 応援してます! (2021年4月7日 15時) (レス) id: 835185f078 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - アニヲタさん» そうなんですよね。賢治くん、本当最強で助かります…… (2021年3月2日 14時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒井蜜柑 | 作者ホームページ:http://minanami2.naho.ayaka.  
作成日時:2021年3月2日 12時

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