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呆れたように肩を竦めるリョウメンスクナの一瞬の視線の揺れを曉は【目星】で見逃さなかった。ジリジリと限界が近づいていくのは理解したが、ここで来てじゃあ、やめますなんてことは彼女のプライドが許せなかった。
「うっわ、滅茶苦茶言うなぁ、そこまで罵る？でもまあ、よほど、大事だったんだな、
曉の挑発に、リョウメンスクナはかっと眼を見開いて、手を振った。しかし、曉へと当たることなく、全く別の方向へと飛んでいった。彼は驚くことなく、平坦に傷ついた壁を見て、無傷の曉を見た。
「……幻惑の異能か。先程、お前といた女の異能だな？」
的確な分析に今度は曉が舌を巻くほどだった。しかし、悟られてはいけない。違うかもよとはぐらかして、もう少し、もう少しと距離を詰めていく。幾らアレが万能でも、体力がもう残っていないのだ、無駄な行動はできない。その為の、碧海の異能力だった。
「図星か。思ったより、人間らしいな、リョウメンスクナ！」
曉はリョウメンスクナの真正面に立ち、叫んだ。碧海は彼女が当初の距離へとついたことを確認して、異能を解除した。幻惑が解け、彼女とリョウメンスクナの距離が明確となる。その間、約20メートル。武装探偵社の武闘派も、支度へと入る。
幻惑が解け、彼女の表情を読み取ったらしいリョウメンスクナは、彼女の行動まで待ちを決め込んだらしい。愉快だと言わんばかりに「嗤った」。
「限界が来ている癖にまだやるか。その意気、乗ってやるとしよう、来るがいい」
──かかった！！
全員は息を呑む。これに全てをかけている。恐らく、異能力で間違いない。故に、太宰が対抗できる所まで気力を落とし、あの斬撃が飛ばなくなった一瞬の隙に武闘メンバーで抑え込む。
故の、彼女。彼女は言わばその過程に至るまでの捨て石。だが、彼女しかいない。正確には、彼女の持つ───一枚の紙だ。
「異能力『ダイス』───【キャラ紙】」
だが、同時に曉の限界を悟られている。それでも、彼女は破り捨てた。
曉の姿は変化し、絹のような白銀の長髪にサングラスをかけ、高身長、恐らく美人の女性が現れた。
「さ、お姉さんに任せておきな」
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佳境となりました。あと数話で終わります。
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黒井蜜柑(プロフ) - イレイザーさん» 了解です。いえ、こちらこそありがとうございます！なるべく！なるべく早く更新いたします！ (2021年4月7日 17時) (
レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 黒井蜜柑さん» そんな感じです！わざわざ返信まで…優しすぎて泣きそ((泣きます！ ありがとうございます！ (2021年4月7日 17時) (レス) id: 835185f078 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - イレイザーさん» ありがとうございます！リクは募集してるので構いません！夢主の幼少期の写真をキャラ達とかが見る？みたいな感じ？ってことでしょうか……(想像がついてない) (2021年4月7日 15時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - めちゃくちゃ面白いです！頑張ってください！後夢主の幼い頃の写真を載せるっていうやつをやってほしいです。(リクエスト募集していたら、ですが) 応援してます！ (2021年4月7日 15時) (レス) id: 835185f078 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - アニヲタさん» そうなんですよね。賢治くん、本当最強で助かります…… (2021年3月2日 14時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒井蜜柑 | 作者ホームページ：http://minanami2.naho.ayaka.
作成日時：2021年3月2日 12時
