【文スト】肆・ネットでマフィアの首領と友達になってた件

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「江戸川さん、聞こえますか？碧海です」

数秒の間が空いて、返事が返ってくる。リョウメンスクナの様子を聞かれ、詰み状態であることを告げる。元々話していた───案を使うことを告げた。

『え、なに、そんなに強いの、そいつ』

「異能力にしては度が過ぎているくらいに。恐らく、呪い、とやらで強化されているかもしれません。問題が、体力がもう残っていないらしくて」

『そこからは大丈夫。探偵社を舐めてもらっちゃ困るね』

──だから、きっかけを是非とも作ってくれ。一般人に頼ったんだ、勿論、こっちがサポートするし、そこからは任せてもらって構わない。

碧海は江戸川の心強い後押しに頷くと、微調整を行っている曉を一瞥して、他の探偵社員を見る。彼らは頷くと、リョウメンスクナから少し距離を取る。その反応に、ソレは訝しげにやや警戒心を見せた。故に、中々手を出してこない。

▽【アイデア】・【幸運】 85・80→29・46 成功

「ねえ、リョウメンスクナ。お前、さっき私を見て、誰かと重ねたよね。気になるから、聞かせてよ」

曉は立ち上がった。リョウメンスクナへと距離を少しずつ詰める。

「何のことだ」

聞こえていたとは普通考えられない距離だったので、リョウメンスクナは首を傾げていた。だが、直ぐに聞こえていたということを受け止めていた。自身の身体能力の高さ故、だろうか。

「似ているとは言ったが、重ねてはおらん。図に乗るな、お前とアレら(・)では雲泥の差がある」

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