【文スト】続々・ネットでマフィアの首領と友達になってた件

＊ ページ32

国木田は悍ましいと口を噤む。人間の醜悪さ、それを凝縮したような話だ。

『曉さん、前に太宰に言っていたケースは可能かい？』

「え？言った……？」

何か言っただろうかと首を傾げる曉に、江戸川はTwitterで、と付け加える。そのヒントにすぐに紐付けができたらしい彼女は、少し考える動作をした。そして、口を開く。

「【オカルト】で振ります」

──ダイスを振る。

▼【オカルト】75→15

曉は異能力で出た内容を考慮した上で、暫く思案した後に小さく首を縦に振った。

「……多分ですけど、可能だとは思います。ただし、贄は一人じゃ足りない。少なからず、何百単位……もしくはそれ以上での贄がいります」

呪いというのは、そもそも人々の負の感情を糧にしている。その念が強ければ強いほどそれは後押しされるように強くなる。故に。

贄から放たれる強烈な念。それは様々な感情が入り混じったものとなる。その結果として、リョウメンスクナの呪いが次のステージへと昇華させられるということは、十分に可能性(・・・)としてあげられる。

『……まだ確証はない。教祖の部屋があるはずだ。そこに行ってほしい』

江戸川はある一つの推論を導いていたが、この場では黙っており、その鍵が必要だと思ったからこそ、そのヒントを欲した。

その要求に四人は頷いた。





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@ankodie
リョウメンスクナの呪いの範囲は「移動した土地周辺」という限定した場所だ。

それは、本当にこの日本を滅亡できるほどの力があるか？

@Albreeed111
無いな、人間舐めんな




───点けっぱなしの福沢のスマホの画面に表示された内容である。

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次回予告
国木田と夢主をセットにしてはいけません。

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