Time to shine! (ページ6)

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しかし、日を追うごとに練習生達からの言動は

エスカレートしていった。

「Aさ、調子乗ってない？先生達が褒めてくれてる
のは気に入られてるからであんたの実力じゃないよ？」

『ごめんなさい、でも調子乗ってなんかないです…』

「○○の方が上手いのになんであんたばっか褒められてるの？」

「あんたがいると練習室の空気悪くなるんだけど？笑」

「Aってなんか丸いよね〜あ、ごめん悪い意味じゃなくて可愛いってことだよ？笑」

先生達が席を外したタイミングを狙って、練習生たちは

私に直接悪口を言うようになった。

ちょっと嫉妬してるだけで、同じ夢を持っている仲間だ

努力すればきっといつか認めてくれる、そう信じていた。

しかし私のそんな小さな期待も虚しく

「ちょっとあんたさっき私が怒られてる時笑ってたらしいね？！信じらんない！ちょっと出来るからってバカにして！！」

先ほど先生に注意を受けていた練習生が息を荒らげて今ま

でにも無いような剣幕で怒っていた。

慌てて弁明しようと口を開く。

『そんな！私、笑ってなんか…』

話している途中でバチンという大きな音と共に頬へ痛みが

走る。一瞬何が起こったのかわからなかった。

驚きから何も喋れないまま彼女の方へと視線を戻すと、

彼女は泣いていた。

なんで？泣きたいのはこっちなのに…

ショックで頭が真っ白になって結局私は何も弁明することはできなかった。

その後のことははっきりとは覚えていない。

結局、何の弁解をする事もできず、2人の練習生が少し揉め

て喧嘩になったという事で片付けられた。

上の人たちは、デビュー選抜前でピリビリしていたのだろ

う、よくあることだとしてこの問題を放棄し、今後は気を

つけるようにとだけ注意を受けたのだった。