Time to shine! (ページ4)

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練習生になって1年ほどたった時のことだった。

「A、少し話がある。」

私は社長から呼び出しを受けた。

「実は今回、新しくうちの事務所からガールズグループを

作る事になったんだ。そこで、デビューするメンバー候補

を集めて練習させて、その中からメンバーとして相応しい

者を選抜することになった。Aもその候補者として本社

の方からご指名を受けてな。」

「私が、ですか？！」

期待と喜びで胸がドキドキと高鳴る。

「ああ。ただ、そうなった場合、日本ではなく、韓国の方

に移って貰わないと行けなくなる。

それでも、Aには実力があるからぜひ挑戦して欲し

いんだが、どうだ？」

「韓国…。でも私、挑戦してみたいです…！」

事務所に入ると決めた時はまだ軽い気持ちだった。

でも、練習を続けていくうちにどんどんデビューしたい

アイドルになって輝きたいという気持ちが強くなって

いた。

「そうか！とりあえず親子さんとも相談して、それからでい

いから返事をくれ。いい返事をまってるぞ。」

私はその日すぐに両親へ今回の件を説明した。

「私、どうしてもアイドルになりたいの！

今回のチャンスを逃したくないの！」

もちろん最初こそ猛反対されたが、根気強くお願いする私

に最後は折れてくれた。

「それだけ本気ならやれるだけがんばってきなさい。」

そうして私はついに韓国へと飛びたった。