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ついに、シグナルソングテストの日がやってきた。
練習生期間や得意分野は違えどそれぞれの練習生がこの日に向けて精一杯努力、練習を重ねてきた。
毎日遅い時間まで練習し、お互いに助け合った。
私たちはKGそれぞれ1部屋に分けられて集まっていた。
「スターレベルテストを始めます。呼ばれた練習生から1人ずつ部屋に入って、テストを行います。別室へ移動してスターレベルを確認して待機部屋に戻ってください」
「1人ずつ？！」
「レベルごとにするんだと思ってた…」
驚きの声や動揺する声が上がる
驚いたのはもちろん私も一緒で、より一層の緊張感が増す。
『緊張するね…』
ケイタ「でも、Aはスターレベルテストでも1人でしてたじゃん」
『だって今回は皆と同じ曲だもん』
皆で同じ曲を踊るというのは、それだけ比べられるということだ。しかも、ただ上手いだけでもだめだろう。
ハルト「でもそんなこと言いながらも結構自信あるんでしょ。」
他の人と比較するとしたらわからないけど、沢山練習を重ねて、自分なりにやりきれる自信は正直あった。
『…皆が一緒に練習してくれたからね』
ハオ「可愛いヤツめ〜」
抱きつこうとしてきたヒョンをさりげなくかわす。
不服そうな顔をしているけど気にしない事にしておく。
バレるんじゃないかと毎度ハラハラするこちらの気持ちにもなって欲しいものだ。
「では、最初の練習生は…」
順番に呼ばれていく。
メテゥヒョンが呼ばれ、部屋に帰ってくるも残念そうに3スターへ座った。
「僕、緊張していたみたいです」
『そんな…』
確かに少し緊張していて100%ではなかったかもしれないけれど、十分上手だったし、彼はオールスターに値する人だと、一緒に練習してきた私たちがなにより1番知っていた。
『ヒョン、すごくかっこよかったですよ…！』
ありがとうとだけ言って悔しそうにしているヒョンがを見ているとやり切れない気持ちになる。
「Aは絶対オールスター維持してね」
『…もちろん！』
私たちの会話を聞いてでもいたかのように、ちょうどその時私の名前が呼ばれた。
『いってくる…！』
Gグループの皆が「行けー！」 「Aならできるよ！」
と沢山声援を送ってくれる。
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作者名：さくらねこ | 作成日時：2023年4月3日 13時
