Time to shine! (ページ19)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:31,592 hit

20 ページ19

立ち上がり体制を直すと、マスターさんがマイクに手を伸ばす。

ついに評価される時がきた。

上手くはできたと思う。

それでも背中を冷や汗が伝い、緊張が走る。

チェヨンジュ「Aさん、この曲は1人で歌いながら踊るにはダンスが激しすぎるから心配していました。でも、すごく上手でした。」

リップJ「やー！ホントに、うますぎるね！」

『カムサハムニダ！』

ソルジ「あー、サビ前の高音もすごくよかったです。」

イソクフン「歌いながらこのクオリティなら文句なしだね。どうして今までデビューしていないのかすごく不思議だよ。」

『…カムサハムニダ！…あぁ…ここまで褒めて頂けると思っていなかったのですごく…』

話しながら、上手くやれたことへの安堵と認められたことへの喜びで胸が熱くなり、視界がぼやける。

リップJ「ボヤ〜！どうしたの！」

『っ…すみません…』

なんとか堪えようと唇をきゅっと結び、上をむくが、1度でてきた涙は引っ込んではくれない。

イソクフン「1人で上手くできるか気苦労もあったのかな？間違いなくすごく魅力的でしたよ。」

ソルジ「きっと沢山練習して、努力してきたのね」

マスターさんの優しい言葉に頬を涙が伝う。

それらは私がずっと言われたかった言葉で、認めてくださったんだとわかると困ったことに涙が止まらない。

『…っ…今日まで、…すごく、すごく、…練習してきたので…とても嬉しいです…！』

リップJ「ｷﾖｳｫ～ああ、抱きしめてあげたい…！」

なんて手を伸ばすリップJさんは、
辞めなさいとチェヨンジュさんに止められている。

それが面白くてくすりと笑う。

「それでは、審査を行います。」

マスターさん達は少し話し合った後、席に戻る。

緊張で口から心臓が飛び出そうだ。

「A練習生…オールスターです。」

『…ありがとうございます！』

深くお辞儀をして、ステージを離れる。

タクト「めっちゃかっこよかった！」

席に戻ると、タクト含め、多数のgグループの人達が褒めてくれる。

私より出番が後だったタクトはスターは貰えなかったものの、可愛らしく一生懸命な姿からたくさんの人を魅了し、実力派たちに負けないくらい会場を盛り上げていた。

その後も夜遅くまでたくさんのステージを見て、その日の収録を終えた。

惜しくもGグループは負けてしまった。残念だけど、その分沢山努力しよう。