推しが彼氏になりました

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莉犬さいど

Aがいないから探していたら女の子が叫ぶ声と水がかかる音が聞こえた

A！

俺は必死で探した

Aだという確信はない

でも、

Aのことしか頭になかった

莉「A？！」

Aはびしょびしょで足早に立ち去っていく女子生徒の背中が見えた

あの女子生徒はまた後でいい

今はAのことだ

体の所々には青黒いあざができていた

大事なAをこんなにしたやつを許さない

莉「A！A！」

とりあえず家に帰ろう

俺はAを抱えて学校からでた



Aさいど
んっここは？

家？

文化祭は？

はっ

指吸さんにいろいろされて・・・

莉「A大丈夫？」

『ごめんね 心配かけちゃって』

莉「何があったのか教えてくれる？学校に報告するから」

『あの、指吸さんに水かけられたり、突き飛ばされたりして・・・』

いいながら泣きそうになってきた

泣いたって莉犬くんに迷惑かけるだけなのに

背中にぬくもりを感じた

莉犬くんがバックハグしていたのだ

莉「そっか 辛かったよね そのことはちゃんと俺から報告しとくから、安心して 今日はもうねよ？」

『うん』

なんか莉犬くんに励まされたら元気出たよ


ていうか私着替えてる？

『り、莉犬くん？もしかしてだけど着替えさせてくれた？』

莉「え？うん」

『恥ずかしぃ///』

莉「照れてるの？」

『て、照れてない！！！！』

莉「そうなんだ〜」

『莉犬くんの顔も赤いけど』

莉「なっ！べ、別に、恥ずかしがってなんかないし」

『へー』

莉「俺たち似たものどーしだね！」

『だね！』

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