【ツイステ】暗殺者だけど？ (ページ39)

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―――主 side

カ「楽しみだなぁ〜」

ジャ「お前に贈られる物じゃないだろ」

カ「それでも楽しみなんだよ！」

主「そうかそうか」

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ーーー『スカラビア寮』

あれから午後の授業も終わり、部活の見学もしてからスカラビア寮へと戻ってきた

今は俺の部屋にカリム達が居て、親父から来る『贈り物』を待ってる最中だ

ーーーコンコンッ

主「来たか」

ジャ「何故ナファール家は毎回物を贈るのに鷹を使うんだ？」

主「さぁな、先祖に言ってくれ」

親父が可愛がってる鷹のメルから荷物を受け取る

頭を撫で、お礼の餌を食べさせてやればそのまま飛び去っていく

カリムが待ちきれないと言う顔をするので、そのまま床に包みを置き中を確認する

鎖で頑丈に蓋を施錠されているこの黒い箱には見覚えがあった

俺がまだ５、６歳くらいの頃に母親と父親が大事そうに持っていたのを一瞬だけ見た事があったのだ

中身は一体何なのか。それを聞く事は許されていない

よって、今からこの箱の中身が分かるんだと思うと内心ワクワクした

主「封印魔法か…ナファール家にしか分からないものだな」

カ「結構頑丈なんだなぁ」

ジャ「それくらい大切な物なんだろう」

主「まぁ、どんな物かは見れば分かる」

封印魔法を解くにはナファール家の『紋章』とナファール家の『血』が必要だ

そして、ナファール家の『当主』の声で唱える言葉も必要な為、この封印魔法は他人が解除する事など不可能

俺は紋章を真ん中に置き、血を一滴垂らし、言葉を唱えた

主「ーーー『我が名はナツメ・ナファール。ナファール家の当主にして、お前の主。今この時を持ってお前は我が物となる。応えよ……"リベラシオン"』」

ーーーガチャンッ

カ「おわッ！？鎖が全部解れた！？」

ジャ「元々鍵穴も何も無かったからな、なるほど…こう言う事なのか」

主「開けるぞ」

蓋を開けて中身を確認すると、その中には１つのナイフが入っていた

パッと見は俺が持ってるような普通のナイフのようにも見えるが、ハンドル部分は黒く刃の部分は透明に近い色をしていた

でも俺にはそのナイフがどんな形をしてるのかが分かる、真っ直ぐでハンドル部分からも分かるだろうが細い分類に入るナイフだ

そのナイフを手に取り斬れ味を確認する

その為に必要な物……それは、"自分の手だ"

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