【NCT】In A Dream #7+ (ページ3)

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全ての始まりには、いつも君がいた。

覚えてもいないだろうけど

俺が芸能界に入ったその最初の日、

Aがいたんだ。

『だって、いやなんだもん！』

CMの撮影したくないって駄々こねてさ、

結局Aは泣いて暴れて出演しなかった。

5歳の頃からキムAは完成してたんだよね。

俺だって先に打ち明けて欲しかった。

行くなって必死に縋りたかった。

でも、そうするには、俺はAを知りすぎていた。

『迷ってるの？』

JN『え、…あ、うん。』

キャスティングされて事務所に来たけれど

俺はアイドルになるって踏み切れなかったんだ。

『あ、そうだ、ナジェミンと友達になってやってよ。』

NJ『え？俺？何？』

同じ日に事務所にやってきたジェミン。

練習室の隅っこで微動だにしなくてちょっと浮いてて、

Aが無神経にもちょっかいかけてたんだ。

『ナジェミン、ジェノ君、先輩たち見に行こう？』

なんで俺たちのこと気に入ったのかは知らないけれど

手を引かれて、先輩方の練習室を案内された。

今思えば、all pass持ってたんだなあいつ。

『他に夢があるならそっちを頑張ればいい。』

そんなこと言われるとは思ってなかったよ。

頼むから一緒にデビューしようって騒ぐのかと思ってた。

『私はさ、やりたくないことから逃げてここに来たの。』

JM『…逃げて？』

そんなに演技したくなかったのかってその時知った。

『でも、何かやりたいことがあるわけでもなくて。
とりあえずパパに引き摺られて、マークに会って
今、2人のこと巻き込みたいって思ってる。』

"何日か踊ってみなよ。決めるまで待っててあげるから"

なんでお前が何偉そうに言ってんだ、って思ってたら

ジェミンは隣で、"なんでお前が"って呟いてた。

『私のパパ、新しいグループのPDなんだ。
もうすぐ社長になるって言ってた。』

とんでもないやつに捕まった。

そう思うと同時に、胸が熱く波打つような感覚になった。

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JN「キムせんせー！」

「ん？」

JN「宿舎からどんどん先生の忘れ物出てくるんだけど？」

俺とジェミンの夢の始まりが、

Aだってこと本人は自覚あるんだろうか。

JN「あとこれ、パリのお土産ね。」

「ジェノリー♡」

君をおいて行くけれど、

離れても幸せで、笑顔でいるって約束してよ。