【NCT】In A Dream #7+ (ページ11)

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+061. YESTODAY ページ11

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「…そっか。」

Aヌナは多くを語らなかった。

ただ、下唇を少し噛んで俯いて、お茶を一口飲んだ。

「発表はいつなの？ほかのメンバーは知ってる？」

SC「ショウタロウ、ユウタヒョンには話した？」

ST「実は、まだ話せてない。なかなか会えないし
カトクで言えるようなことじゃない気がして。」

俺たちよりも一足早く脱退の発表をしたヌナ。

ヌナのことを俺たちが知らなかったみたいに

俺たちのことも、メンバーたちにはまだ誰にも話していなくて

「シューシーのことは何か聞いてる？」

ヌナの質問にショウタロウと俺は首を横に振る。

「あいつに会いに行かないとな、」

SC「先週、事務所で会いましたよ。ね、ショウタロウそうだよね？」

ST「うん。」

「どこで見た？」

SC「朝早くに、B練習室で」

ST「まだ誰もいないはずなのに曲かかってて
不思議に思って覗いてみたらいたんだ。」

俺たちの力だけでは、どうにもならないことがある。

俺たちの限界が、すぐ目の前にあって、

超えることも、その先を見ることさえもできずに

ST「短い間だったけど、一緒にNCTとして活動できて楽しかった。」

「今日が最後みたいに言わないでよ。」

ST「明日になれば、今日も昨日なんだよ。」

“元メンバー”、“旧メンバー”だなんてものが頭について

あえて、もうNCTじゃないみたいに書かれる日が来てしまって

俺たちの夢が、俺たちの夢の物語が、過去になる。

「私は、一生“元NCT”って書かれてもむしろいい。」

SC「なんか、寂しくならないかな？」

「そうやって書いてもらえたほうが、
NCTで活動したこと、みんなに忘れられないでしょ。」

NCTでの経験が、思い出が俺たちを作る。

NCTではない新しいグループでも

俺とショウタロウの中にはNCTの血が流れていて

ずっと家族だからって、そう言ってくれた。

「これがいい方向に進むための過程だって。」

SC[マクヒョンが言いそうな言葉だね。」

「ふふ、正解だよ。…正直若干、こんなのは悔しいけど。」

かっこよくカードでテーブル会計してタクシーまで呼んでくれたヌナ。

「私、また自力でSMに帰ってくるつもりだから。その時はよろしくね。
太陽の光よりも、スポットライト浴びて
二人のいるグループが、SMの軸になっていくところ見せてよ。」