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・You
「･･･お兄ちゃんの家だ。」
SE「起きたら帰って。」
「朝ごはんはつかないんですか。」
SE「つかない。」
頭痛に耐えかねて目を覚ましたら
お兄ちゃんのにおいがするベッドの上だった。
「私昨日どうやってここに来たの？」
SE「ドンヨン君に決まってるでしょ。」
「あー、やらかした、･･･あー」
SE「ねぇ帰らないならご飯作って行って。」
「なにそれ笑」
SE「お兄ちゃんのお願い一個くらい聞いてよ。
夜中に押しかけられても泊まらせてあげたんだからさぁ。」
仕方なくお兄ちゃんにご飯を作って帰ろうか。
「ドヨチはそのまま帰ったの？」
SE「うん、ギリ終電あるって言ってた。」
「お兄ちゃんこれ調味料賞味期限切れてるよ？」
SE「なくても作れない？」
「･･･一体普段何食べてるわけ？」
手のかかる兄のせいで
妹らしく育つことはできなかった。
どうしてここまで甘え上手なんだか･･･
SE「まだドンヨン君と付き合ってないの？」
「なんでドンヨンと付き合うの？笑」
SE「あんないい子いないと思うけど？」
「いいやつなのは知ってるけど、
付き合うとかそういうのは違うでしょ。」
SE「･･･そんなこと言ってたらあっという間に30歳だよ？」
「そういうお兄ちゃんだって、彼女すらいないくせに。」
お兄ちゃんのことだから
食器まで洗って帰らないと。
SE「もし、まだヒョンのこと引きずってるならさ、」
「オッパのことは関係ないよ。
･･･もう恋愛の話するのやめない？
私一人で生きるのが楽で楽しいの。」
だってそうでしょ、
家でも会社でも他人に気を使って生きるなんて無理。
自分で稼いで好きなもの食べたり着たりできるし
孫の顔見せなくたって、ほかにも親孝行なんていくらでも
「もう帰る。食べたら自分で洗いなよね。
食洗器あるんだからぶち込んでスイッチ押すくらいできるでしょ？」
SE「や！なんだよ、急に帰るとか、･･･寂しいじゃん！」
「知らない！オッパなんてさみしくて鼻の下伸びちゃえ！」
ドンヨンの家で目覚めるとかいうカオスにならなかったのはよかったけど
久しぶりにお兄ちゃんにあったら
やっぱりまた同じ話をされて、また思い出して、
「･･･今日24日だ。」
給料昨日入ってるから爆買いして帰ろうかな。
SE「何？やっぱりさみしくて戻ってきた？」
「シャワー借りる。」
SE「え？」
「このまま出かけようと思って！お兄ちゃんも行く？」
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作者名：玄兎
| 作成日時：2024年1月24日 14時
