021. ページ22
Haechan side
先輩があからさまに元気ない。
昨日に増してクマは濃くなって
少しだけ窶れた気がする。
MK「ヌナ、"あの人"と復縁したとかじゃないよね？」
DH「は？」
MK「だって、あんなヌナ見るのは、」
DH「マクヒョン、頼むから黙ってて。」
MK「う、うん。正直ごめん。」
前にもっと酷い時があった。
結婚寸前だった恋人に浮気されて
丁度別れたタイミングで
ヌナのお母さんが亡くなった。
どん底からさらに奈落に落ちていくみたいに
仕事も一時期休んじゃってさ
DY「飯食ってんの？」
「うん。」
DY「寝てる？ビタミンあげようか？」
「うるさい。頭に響くからそのよく通る声で喋らないで。」
DY「わかったよ。今日この収支俺がやるから。
お前後で落ち着いたらチェックしといて。」
「……ありがと。」
その時、ヌナを救ったのがドンヨン主任だってことも
全部知ってる。
DH「ていうか、マクヒョンさ、」
MK「ん？」
DH「俺もうヌナのこと諦めてるから
もうそのサポート？みたいなのやめてもいいよ。」
MK「…あ？」
それで諦めついたんだもん。
ヌナの運命の人はこの人なんだって。
ヌナの支えになれるのは俺じゃなくてドンヨン主任だから
JW「はいヌナ。」
「…これ何？」
JW「レモンティー。カフェインとビタミンで一息ついて。」
いや、何であいつヌナにタメなの？
つーか、ヌナ呼びは俺が認めてないけど。
「ありがと。
あ、午前のフィードバックするからそこ座ってくれる？」
JW「優しさに免じて優しくフィードバックしてね？」
「はい調子乗らない。」
JN「ジョンウヒョン、ヌナはミルクティーの方が好きだよ。」
JW「あ、ほんと？じゃあ俺の飲む？」
「う、うるさい。もう始めるよ？」
あいつとくっつくくらいなら
俺が、
MK「……諦めきれてないくせに。」
DH「諦めようと頑張ってるの。」
⁇「どうも！お世話になってます！」
ん？
cy「お！A！久しぶり、元気？
いやぁすっかり出世したね？」
「あっ、あー、はい。」
cy「あからさまに嫌そうな顔すんなって！笑」
チャニョルさんがオフィスに飛び込んできて
昨日今日のヌナの憂鬱の原因がわかってしまった。
cy「テヨンどこ？予算の調整で来たんだけど、」
「ミーティングルーム集合ですよ。」
cy「おっ！サンキュ！」
でかい声が遠ざかって、ヌナは眉間の皺を緩める。
DY「遅い。それも寄越せ。俺がやる。」
「うん、ありがと。」
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作者名：玄兎
| 作成日時：2024年1月24日 14時
