018. ページ19
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漫画の一コマにあるみたいに
主任の背景には
"ズーン"と重たくて黒い影が差す。
姪ちゃん甥ちゃんのお世話が
そんなにも大変だったんだろうか。
DY「今日からジャニヒョンいないからって
そんなに落ち込むことないだろ？」
「それだけじゃない。」
DY「ジェヒョン？ユタヒョン？」
「私に構ってないで仕事しなよ。」
誰よりも早く勘づいたドンヨン主任が
探りを入れるけれどさらりと交わされる。
でも、傍から見ても大丈夫そうでは無い。
JW「主任、お手隙の際に確認してもらえますか？」
「…….、うん。」
何があったか聞く勇気は俺にはない。
まだそこまでの仲じゃないだろうし
ドンヨン主任があんなんなら、
DH「ヌナがテンション低いと俺もしんどいんだけど？」
「…え、？」
あぁ、先越されちゃうよ。
諦めてるとか言ってるくせに、イドンヒョクはチンチャ、
「キムジョンウ。」
JW「はい？」
「ちょっと私と付き合って。」
JW「…はい？」
「息抜きに休憩行くから、ついてきて。」
JW「あ、あぁ、はい。」
いや、そうだよな、そうなんだよな。
JW「よく来るんですか？」
主任に連れられて屋上にやってきた。
開放的な場所ではなくて、
何かのタンクと何かの機械、何かの配管の間
狭くフェンスで囲われて、隠れた個室のような空間。
誰が持ち込んだのか粗末なベンチに腰掛けて
主任は途中で買ったコーラを一口飲んだ。
「……私今日元気ないかな？」
どうしてそんなこと俺に聞くんだろう。
ドンヒョク先輩も、ドンヨン先輩だっているし
ジェノ先輩やジェミン先輩だって
"ヌナ、大丈夫？コーヒー淹れる？"って
心配してくれてたのに、
今ここで一緒にいるのは俺でいいの？
JW「きっと、先輩方には心配かけたくないんだろうなって。
だからあえて俺だったのかなとは思います。」
「……まぁ、そんなところかな。
あと、これを機会にめんどくせぇ女だなって思って
好意とかそう言うの忘れてくれたらなって。」
飲みの席で主任の恋愛経歴について少し聞いた。
弱みを見せられて守りたいって思うのが男の性だって
そんなことも知らずに恋愛してきたなら
JW「どうして元気ないのかだけじゃなくて
まだ主任のこと全然知らないので、」
徐々にお互いを解り合って、
主任を可愛がりたいなんて
「知らない方がいいこともあるのよ、世の中には。」
そう言って飲みかけのコーラを差し出す主任は
きっと泣いていたんだと思う
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作者名：玄兎
| 作成日時：2024年1月24日 14時
