013. ページ14
・you
いつも冗談半分だけど、
もしジャニさんが恋人だったらって
考えることが最近時々ある。
「……理想すぎる。」
DH「何ニヤニヤしてんすか。」
「人の顔そんなにみないで。」
JW「いいことでもあったんですか？」
「あるわけないでしょ。」
MK「アニ、ヤッカン、ないこともないと思いますけど。」
こんな人いたら結婚してもいい
なんて、私如きが上から目線でって
自分でも思うような条件が
ジャニさんに全て当てはまるってことに最近気がついた。
かと言ってジャニさんを
"頼れるお兄さん"として慕っていても
あんな完成しすぎたスペックは私に勿体無い。
「ロールスロイスの横の耕運機みたいなもんよ。」
DH「ヌナ……ごめん、なんの話？」
MK「그니까, 약간 、」
JW「主任、もしかして好きな人いるんですか？」
「…はい？」
いやいや、話がそっちに流れないように車に例えたのに
……勘がいいガキは嫌いだよ。
いや、いやいや、ジャニさんは好きだけど
恋愛感情として本気じゃないし
なんだかんだ、独り身でいる自分が好きだったりする。
MK「いるんですか？好きな人。」
「いたらいいんだけどね、」
そう簡単に私の価値観を分かってくれる男性はいない。
ジャニさんレベルの理想の男性と出会ったとしても
結婚したら退職するでしょ？
なんて言われたら一瞬で冷めると思う。
「まぁ、ダメだったらドンヨンで妥協するよ。」
DH「は？」
MK「ご馳走様！美味しかったー！
ヘチャナ、コンビニ行かない？デザート買ってこようよ」
DH「いや、俺今それどころじゃ、」
「ねぇ私にも買ってきてよ。エクレアがいい。」
DH「……わかったよ。買ってきたらヘチャン可愛いっ♡
って言って愛嬌してもらうからね。絶対だからね。」
マークとヘチャンがトレイを持って下善しに行った。
あー、静かで穏やかなランチタイムが……
JW「主任。」
「うわ、」
こいつが残ってたか。
JW「主任、俺もヌナって呼んでいいですか？」
「ダメです。まずは仕事を覚えましょう。」
JW「仕事覚えたら呼んでもいいってことですか？」
「まぁ、それくらいには今よりも仲良くなってるだろうし」
JW「仲良くしてくれるんですか？」
あぁ、なんだろう。
いま、ぱぁっと花が咲くみたいに表情が明るくなって
彼の背中にフリフリと尻尾が見えた気がする。
「まぁ、仕事を疎かにして迷惑かけるのが平気な人とは
プライベートも仲良くできないからね。」
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作者名：玄兎
| 作成日時：2024年1月24日 14時
