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バイト用のメモ帳が宝物みたいに思えた。
いや、やっぱりあれだ、お守り？
DH『俺の家のロック、それで開くから。』
DH『逃げたくなったら逃げてこい。』
勘違いしそうなくらい。
まっすぐ目を見て言ってくれて
本当に最終手段として使おうなんて思っていたのに、
バイトと称して、何度も
ドンヒョクの家に行った。
理由はほかでもなく、ジェノ君との
お家デートをできるだけ回避したかった。
JN『･･･今日、本当にバイトだった？』
『うん、学校終わりにっ、』
JN『今日シフト入れてなかったよね？』
『３時間だけ、人足りないって、
ねぇ、ジェノ、い、痛い。』
JN『なんで連絡くれないの？』
『ごめっ、急でっあ、んｇっ』
首に手をかけられて、とうとう殺されるんだと思った。
『ごめんなさい、次からはちゃんと連絡する。お願い、苦しい、』
JN『避妊薬もやめてくれる？』
『どうして、』
JN『ジェミンまで俺に嘘つくんだもん、参ったよ。
協力者だと思ってたのに。』
逃げなきゃ。
脳内で危険信号が鳴り響いて
どうやってジェノ君の部屋を去るか考えた。
JN『どした？』
『シャワー、浴びてくる。』
JN『あは、汗だくだもんね笑』
シャワーの音でかき消して、
財布とスマホとバイトメモを握りしめて
『すみません、この住所までお願いします。』
TX『お姉さん大丈夫？警察沙汰じゃないよね？』
『早く、早く車出して！』
薄着で痣だらけで息を切らす私に
これしかないけどっておしぼりくれた運転手さんが
料金は取らないから、跡付けられないように
って遠回りしてくれた。
たどり着いた先で、メモに書かれたとおりに数字を押したら
簡単に開いてしまったドアに今更戸惑い始める。
寝てたであろうドンヒョクは、私を見るなり
DH『飯は？』
なんて聞いてきた。
そういえば、食べてないや。
空腹なんて悩みじゃないほどに
怖かった。
強制的にドンヒョクのベッドで寝ることになって
いつもはチョコレートみたいな香りのドンヒョクだけど
部屋は甘くなくて、
･･･なんだろう、カモミール？女性の趣味の芳香剤かな、
でも、暖かくて、安心して
ドンヒョクの寝具に涙がつかないように頑張った。
DH『ベッド、臭くなかった？』
『ん？別に匂いとかはなかっ』
DH『よかったー！ちょうど昨日母さん着て
勝手に掃除してったんだよ！笑』
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玄兎(プロフ) - そぐむさん» 嬉しいコメントありがとうございます。これからも頑張らせてもらいます♡ (2月4日 23時) (
レス) @page37 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - 早く続きが見たくて仕方ありません。ほんといつも楽しみにしてます！！これからも頑張ってください♡ (2月4日 23時) (レス) @page37 id: 3f545fffd2 (このIDを非表示/違反報告)
玄兎(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» お待たせしておりましたー☆いつもありがとうございます。素敵だなんて…///🙈♡俄然やる気出ちゃいましたありがとうございます♡ (9月2日 10時) (レス) id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - 待っておりましたー⭐︎悪魔の方も読ませていただきつつ…いつも素敵なお話楽しみでしかありません (9月2日 7時) (レス) @page5 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年4月29日 7時
