:009. Moon ページ23
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JS『ヌナ、忙しいのかな、』
あれから、Aとは連絡が取れなくなった。
毎日カトクするとか電話するとか言ってたのに
俺だけじゃなくて、メンバーにも返事どころか
既読すらつかないような状態。
しつこいくらいに毎晩"おやすみ"と送り続けて
じんわりと蒸し暑さを感じる昼に反し
夜はなかなかに冷える6月が始まった。
雲に隠れてしまう月を思って眠りにつき、
雨ばかりで姿を見せない太陽を思って、昼を過ごした。
A、もう直ぐ7月にドンヒョクがデビューするよ。
もう浮かれて大変なんだから。
JN『もう寝よう？』
RJ『…うん。』
JM『あいつまたスマホ無くしたんじゃね？』
JS『それはあるかもしれない笑』
誰よりも返事を待ってるのは俺だけど、
チソンもずっとスマホ見てるんだ。
"なんだ母さんか"なんて言って電話に出て
お母さんに怒られてたよ。
JM『あのさ、』
RJ『ジェミナ、』
JN『もう寝ようよ』
JM『これだけ！これだけ話させて！』
JS『話すなら早く済ませてよね』
JM『A、どこの事務所に移ったのか知ってる？』
悔しいけど、知らなかった。
ここからいなくなることを認めたくなくて、
俺らとは違うAの未来を見たくなくて
あえて、俺は触れずにそのままにしてしまった。
JM『多分だけどさ、俺、見つけたんだ。』
早く寝よう、なんて言いながらも、
秒でジェミンのベッドに集まった。
JM『この名前に、この顔は、』
RJ『Aだ。』
JN『ロンジュンが言うなら間違いないね。』
ミュージカルの配役図にいるのは
紛れもなく、俺の大好きな人で
俺の大好きな綺麗な微笑みで
大好きな名前まで丁寧に書かれていた。
JS『……ミュージカルが有名な事務所だよね。』
JN『うん。思ってたよりもちゃんとした事務所だよ。』
ジェノとチソンも小役時代に共演したことのあるような
有名な俳優も多く所属している事務所のようで、
RJ『……幸せそうなら、いいや。』
そう吐き捨てて、自分のベッドに横になった。
JN『ロンジュナ、』
RJ『いいじゃんか、綺麗な衣装着て、歌って踊って、
あいつのしたかったこと全部できてるし。
俺たちよりも先に舞台にも立てて、
忙しくて連絡も取れないくらいにさ、』
JS『歌も踊りも、ここでもできたのに。』
JM『……Aは、アイドルがしたくて、』
RJ『もう黙ってくれない？』
俺は、何に腹を立てているんだろう。
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玄兎(プロフ) - 奈胡（元jen）（読み垢です）さん» こんばんわコメントありがとうございます！私も泣きながら描いた箇所があります…🫣嬉しいです！今後の励みになりました！ (5月15日 1時) (
レス) id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）（読み垢です）(プロフ) - こんばんは 泣きながら読んでいます…みんなキラキラしてる 玄兎さん素敵です (5月15日 1時) (レス) @page21 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年2月18日 8時
