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後悔しかしないのに、
いつも彼を求めてしまうのはなぜなんだろう。
将来を考えて転職しようと頑張るジスのことを思って、
絶対に誘いを断ろうと決めていた。
なのに、断りのメッセージを入れた私に
“ソウルに到着した”“本社に挨拶して14時にはホテルにいる”
勝手にそんな情報を送ってくるせいで
『･･･すぐそこだ、』
手に持っていた本を3つ戻して2つだけ会計して
駅ビルの本屋を出た。
いつものカフェによってアメリカーノを飲みながら
少し本を読んで自分の翻訳に取り掛かろう
そう計画していたはずなのに、
CS『やっぱり来た。・・・悪かったよ。
あいつとは近々離婚するんだ。今離婚協議中で、』
彼の部屋に入った。
エスプレッソとタバコが混ざった香りが
喉を詰まらせるように息を苦しくした。
もはや、彼が好きか嫌いどうかなんて
そんなことはどうでもよくて
『私はもうすぐ結婚するの。』
近い将来、逆転するであろう彼と私の立場に優越感を期待した。
タバコの中毒性は、カフェインとは比べ物にならないらしい。
JS『今日も外で仕事するの？』
『ううん、今日は図書館まで。』
彼がソウルにいる間、何度も彼を訪れた。
そして今日も、テレビを消した後、私から彼に連絡した。
「うちに来ない？」
腹を立てる資格もないくせに、ジスの家に彼を招き入れた。
CS「同い年か年下か？笑」
「一つ上。」
彼のマンションに初めて行った日もこんな会話だった。
『奥さん、年上？』
CS『よくわかったね、二個上だよ。』
『･･･ただの勘。』
勘なんてのは嘘。ただ、奥さんは知ってる人だった。
CS「じゃあ、明日朝一の特急で帰るから。」
彼を見送った後で、罪の意識と自己嫌悪に落ちた。
チョルスさんも奥さんもどうでもいい。
夕方のスポーツコーナーでも
同じ映像が流れるんだから勘弁してほしいよね。
「･･･もうこんな時間、」
ミンギュの家にでも行こうかと簡単に着替えた。
なのに、足は無意識にカフェに向かっていた。
WN「もうチョルスとかってやつには会わないで。」
「でも、」
WN「隙間は俺が埋めるから。」
もう誰もいないだろうとあきらめてたのに、
ウォヌがいて、抱きしめてくれた。
ウォヌって昔からそうだよね。
消しゴム忘れたら半分くれるし
ゴミ箱が重たかったら一緒に持ってくれた。
WN「今後もチョルスとかと会うなら
それはそれでジスヒョンとはケジメつけろ」
「･･･うん」
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玄兎(プロフ) - リリィさん» 嬉しいコメントありがとうございます。作者のリアル大人の事情で更新止まっちゃってますがそのうち続き書きますのでお待ちくださいませ♪ (10月8日 10時) (
レス) @page18 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 大人な事情とちょっとほろ苦い恋の味が綺麗に描かれていて好きでした。シュアもハニちゃんも好きな私からしたらとてもハッピーです。次回の作品も楽しみに待ってます！ (10月8日 3時) (レス) @page18 id: 4664616c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年9月5日 11時
