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WN「すみません、もう店終いで、、A？」
あと施錠と点検と消灯だけだった。
もう帰るところで、閉めようとした表のドアの向こうに
客の姿が見えたと思ったら
もう雪は降ってないのに、彼女の周囲だけが凍り付いているようだった。
WN「今俺も帰るところだから乗ってく？」
「ウォヌ、」
WN「ん？」
「私今日、ジスを見たの。」
は？
「かわいらしい女の子と、手繋いで、楽しそうだった。」
退屈して適当にテレビをつけたら
メジャーリーグのハイライトがやってたらしい
ホームランボールを追うカメラが客席をアップして
そこに移ったって。何度も繰り返し映し出される
ジスヒョンが知らない女と抱き合ってホームランを喜ぶ姿に
間違いなくジスだってわかったって。
WN「見間違いじゃない？それか親戚とか友達とか、
ほら、こっちと違ってスキンシップ多いでしょ、」
「しばらく忙しくなるって言ってた。時間割いてる余裕ないって。
朝晩の通話も私の負担にもなるだろうからってやめようって」
ここに来れば気がまぎれると思ったらしい。
なのに、ここでもまたジスヒョンの面影を探してしまって
WN「ジスヒョンはそんな人じゃないと思うよ？
それに、もしそうだったら、また別の人探せばいいじゃん。
･･･A、きれいだから、きっといいひと見つかるし」
月明りだけで照らされるホール。
そういえばまだブラインドを閉めていなかったと思い出して
彼女をガラスの外の視線から隠した。
「私が悪いの。」
WN「なんでそんな、」
「ジスがアメリカに帰る少し前から、チョルスさんと会ってる。」
WN「･･･は？」
「今日も、出張でソウルに来てて、
･･･出張なら、奥さんプサンにいるから。」
正気なのかこいつ、
WN「･･･お前さ、誰でもいいの？」
「･･･、」
その沈黙は否定？それとも肯定？
WN「もうチョルスとかってやつには会わないで。」
「でも、」
WN「隙間は俺が埋めるから。」
ジスヒョン、
ちゃんとそばで見てあげないとダメだよ。
悪いけど、このクズは俺がもらってもいい？
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玄兎(プロフ) - リリィさん» 嬉しいコメントありがとうございます。作者のリアル大人の事情で更新止まっちゃってますがそのうち続き書きますのでお待ちくださいませ♪ (10月8日 10時) (
レス) @page18 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 大人な事情とちょっとほろ苦い恋の味が綺麗に描かれていて好きでした。シュアもハニちゃんも好きな私からしたらとてもハッピーです。次回の作品も楽しみに待ってます！ (10月8日 3時) (レス) @page18 id: 4664616c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年9月5日 11時
