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でもやっぱり、俺には不可解で仕方ない。
買ったばかりの車、契約更新したばかりの部屋
付き合って数ヶ月の彼女を
そのまま置いてアメリカに帰るのであれば
早ければ数週間、遅くても数ヶ月で
帰って来るものなんじゃないかって
MG「ヌナ、昨日もまた俺ん家に来るんすよぉ〜」
JH「いいじゃん、1人よりは寂しくないでしょ。」
MG「ご飯作って風呂沸かしといてくれたらいいのに
"おかえり、今日のご飯何？お腹すいた〜"って」
JH「ははっ笑 じゃあミンギュが召使な訳だ笑」
Aに寂しい思いさせてまで、あいつは何してんだ。
MG「俺ん家の母さん、俺とヌナが小学生の時に
父さんと離婚したんですよ。」
酒が進んだミンギュは
Aの話から家庭の話を始めた。
聞いてもいいものか、躊躇うけれど
彼は焼酎の入った緑の瓶を見つめながら話を続ける。
MG「父さんが不倫してたんです。最低ですよね、
家族行事も全部、不倫相手のために不参加。
で、ヌナが"私が支えるから、離婚してもいいよ"って」
大人しくて、少し背伸びしたような子だったと
ウォヌも言っていた気がする。
MG「で、俺が大学を卒業した年に
母さんが今の父さんと再婚したんですけど、」
母子家庭と聞いてたのに
父親の話をするのは再婚後の男性のことらしい。
MG「……向こうもバツイチというか、
母さんと結婚するためにバツをつけて来たと言うか、」
JH「人って人のもの欲しがるって言うし
そんなもんなんじゃない？」
MG「俺はそんなの嫌だよ。
……そんな形で家庭に入って来た男を
パパだなんて呼ぶヌナも、俺ちょっと、なんていうか」
彼女の境遇からしたら、
きっと、2人が羨ましいんだろうな。
自分自身は、奪いきれなかったから。
MG「きっと、ヌナには報復があるんだと思う。」
虚になった目で言うミンギュは
きっと全て本音なんだろうけど、
置いて帰ろうかなんて考えられる俺は
どちらかと言うと向こう側の人間なのかもしれない。
MG「きっと、ジスヒョンは他の人に取られちゃう、」
ジスに限ってそんなことはなさそうだけど
JH「ミンギュ、歩けるうちに帰ろうか。
今日も家にAいるの？」
MG「うーん、どうだろう、」
クソ重たいミンギュを支えて歩く道の途中
駅からミンギュの家に向かってカフェの前を通った。
もう閉店しているはずなのに中は明かりがついていて、
JH「ウォヌ？……A、」
ウォヌの腕に抱かれるAがいた。
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玄兎(プロフ) - リリィさん» 嬉しいコメントありがとうございます。作者のリアル大人の事情で更新止まっちゃってますがそのうち続き書きますのでお待ちくださいませ♪ (10月8日 10時) (
レス) @page18 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 大人な事情とちょっとほろ苦い恋の味が綺麗に描かれていて好きでした。シュアもハニちゃんも好きな私からしたらとてもハッピーです。次回の作品も楽しみに待ってます！ (10月8日 3時) (レス) @page18 id: 4664616c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年9月5日 11時
