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ソウルに帰って来た。
せっかくジスの家に引っ越して来たのに
家主がLAに帰っちゃうなんて、
「……あ、ここにも落ちてる。」
誕生日のかな、クリスマスのかな
ロウソクの蝋がフローリングに固まってしまってる。
「ここのは誕生日のだね。」
キッチンから、リビングのローテーブルの動線。
私がロウソクに火を付けてケーキを運んだ時のもの。
「……寂しい。」
チョルスさんとの時は絶対に口にしなかった言葉が
無意識にポロリと溢れるのは、ミンギュが言う通りに
それくらいジスに甘えてたんだね。
家にいても寂しいから
知り合いのいるいつものカフェに向かった。
WN「２つ？」
ウォヌに聞き返されてハッとした。
咄嗟に嘘をついたけれど、
ジスの分を当たり前に注文してしまったなんて
きっとそう言えば自分が泣かせてしまうから言わない。
「じゃ、午後にまた来る。」
WN「おん。」
入社以来に出社する新しい会社まで
取りに来て欲しいと言われてた資料を受け取って
一度家に帰った。
落ち着けばこのまま家で済ませようと思ったけれど
やっぱり寂しさが気を逸らしてしまうから
ウォヌに伝えた通り、13時に家を出た。
MH「いらっしゃい。席、取ってあるよ。」
「ありがとう。……て、先客？」
SC「悪い！混んでるから相席な！」
JH「おっ、あけおめ！」
MH「いつものでいい？」
「ホット２つ、ミルク多めと、ブラッ、あ、」
JH「いいよ。ブラックは俺が飲む。」
ジスが温かいの飲んでって言ってたから
ホットを頼もうとしたのに。……まただ、ジスの分、
MH「今朝も2杯買って行ったんでしょ？
カフェ店員が言うことじゃないかもだけど
あんまりカフェイン摂りすぎも良くないからね。」
「ありがと、ハオちゃんておばあちゃんみたいだよね。」
JH「そんなこと言ったらジスだってじいちゃんだよ笑」
「……うん、そうだね笑」
少しだけ、笑顔になれた気がする。
JH「仕事？」
「うん、ごめん、相席なのに暇させるかも。」
JH「別にいいけど。正月早々もう仕事？」
「もう7日だから。」
JH「昨日まで実家だったんだって？」
「そう。ミンギュから聞いたの？」
JH「うん。あとウォヌ。
ジスと連絡取り合ってんの？
あいつ俺に全然返信寄越さねぇ。」
「……ごめん、ちょっと持ってて。
あんまり質問されると手元狂う。」
嘘。
ジスの話題を避けたかっただけ。
せっかく紛らせてたのに、
寂しさが誤魔化せないから。
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玄兎(プロフ) - リリィさん» 嬉しいコメントありがとうございます。作者のリアル大人の事情で更新止まっちゃってますがそのうち続き書きますのでお待ちくださいませ♪ (10月8日 10時) (
レス) @page18 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 大人な事情とちょっとほろ苦い恋の味が綺麗に描かれていて好きでした。シュアもハニちゃんも好きな私からしたらとてもハッピーです。次回の作品も楽しみに待ってます！ (10月8日 3時) (レス) @page18 id: 4664616c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年9月5日 11時
