#Candle ページ24
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クリスマスも、ジスの誕生日も
結局私は泣いてしまって
「ごめん、いつか心の準備ができたら追いかけるから。」
そんな、確証のない約束を勝手にした。
着いていかないと言ったのも私なのに
本当に、ジスには謝るしかできなくて、
「ごめん。」
JS「謝るくらいなら、今から飛行機1席追加する？」
「……ごめん。」
JS「まだ時間あるから、そこでコーヒー飲もうか。」
カフェの角の席でキスをした。
搭乗の時間まで、その寂しさを埋めるように
何度も、人目を気にしてなんかいられない程。
そうしないと、涙が溢れるから。
ジスを見送った大晦日の朝。
いつものカフェは7日までお休みで
仕方なく、寒い道を1人帰ってコーヒーを入れた。
家で飲むコーヒーは、いつもホット。
ジスが惜しみなく注いでくれる
ミルクの甘い味が好きだった。
MG「お待たせ。準備できてる？……あぁ、」
「……あ、えっと、」
MG「うん、見たらわかる。荷物はそれだけ？」
「うん。」
MG「車に積んでおくね。俺にも一杯頂戴。」
「うん。」
昼にミンギュが迎えに来て、実家に帰る予定なのに
部屋着でゆっくりしすぎて面倒を見てもらった。
MG「助手席で寝るのはマナー違反です。」
「ジスはいいって言ってた。」
MG「ジスヒョンはジスヒョン。
これだから甘やかされて育った子は、」
お母さんみたいな小言を言うミンギュは
私と似てなくて可愛い。
MG「でもさ、なんで医師免許持ってるのに
ITばっかり面接受けてたんだろうね？」
「ジョンハンさんに憧れてたんだって。」
MG「へぇ、まぁ分からんでもないけど、」
「……ジスの白衣姿見てみたいけどね笑」
MG「早くLA行けよ笑」
「……プロポーズだったら行ってた。」
うん、もしあの時がプロポーズだったら
迷わずにYesだった。
そう思うのは、
配偶者に負けた過去のせいかもしれないけれど
「向こうでお義母さんと同じ漢医の資格とったら
プロポーズしてくれるって。」
MG「へぇ〜将来は院長夫人ですか？笑」
「どうだろうね〜」
ミンギュとの時間は、ジスとはまた違う心地よさ。
気兼ねなさが姉弟のいいところだよね。
MG「チョルスさん、離婚したらしいよ。」
もうすぐ到着しそうなとき、
私が今日一番の睡魔に襲われかけた時に
ミンギュは急に彼の名前を出した。
MG「よかったよ。ようやく地獄を見てくれるみたいで。」
「…知ってたんだ。」
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玄兎(プロフ) - リリィさん» 嬉しいコメントありがとうございます。作者のリアル大人の事情で更新止まっちゃってますがそのうち続き書きますのでお待ちくださいませ♪ (10月8日 10時) (
レス) @page18 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 大人な事情とちょっとほろ苦い恋の味が綺麗に描かれていて好きでした。シュアもハニちゃんも好きな私からしたらとてもハッピーです。次回の作品も楽しみに待ってます！ (10月8日 3時) (レス) @page18 id: 4664616c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年9月5日 11時
