＊ ページ19
・
雪が降る、12月23日。
明日はきっと、ホワイトクリスマスになるだろう。
年末の休暇に入った彼女は、いつもの席ではなくて
最近お気に入りのカウンターで俺の退勤を待っている。
SC「ごめんな、デートだったのに、」
JS「スンチョルこそ、娘との初めてのクリスマスじゃん。」
俺は明日も仕事がある。
残念ながら、ソウルでの就職活動は難航していて
まだフリーター、カフェ店員のエプロン姿だけど、
「もう！やめてってば！笑」
JH「何もしてないって笑」
いつかはLAに帰るつもりで、就活は一切しなかった。
でも、やっぱり彼女の隣にいるには
このままじゃ居られなくて
SC「何？嫉妬？笑」
JS「あ、バレた？笑」
いつのまにか、仲良くなっていて
笑い合う2人がただただ羨ましいだけじゃなくて
仕事納めの後も綺麗にスーツを着て
彼女の隣に座るジョンハンがあまりにもお似合いで、
劣等感というか、敗北感というか、
MG「ヒョぉン聞いてくださいよ！
ヌナ、要らない荷物ばっかり俺の部屋に置いてって
全然持っていってくれないんですよ！」
JH「あー、あれか、ジスの前では見せれないものとか？」
「は？何言ってるの？べ、別にそんなものないけど
ジスが厨房に入った時に言ってよ、絶対誤解された、」
JS「聞いちゃまずいことだった？笑」
「ほら、もぉ〜、」
そうじゃなきゃいけない訳ではないって分かってる。
でも、俺は収入面で彼女を安心させたい。
前の恋人はミンギュの上司だった。
つまり、ミンギュよりも稼ぎはあって
そんな男を追ってマンスリーマンションまで借りる彼女も
「ジス、今日何食べる？
明日はチキンとシチューと……あとなんだっけ」
MG「焼肉！」
「ミンギュに聞いてないから。」
JH「えー、俺も焼肉がいい。」
「え、……え何この人、」
JS「悪いけど、ミンギュとジョンハン
2人で焼肉行ってくれる？
俺もうお店予約してあるから。」
「え？そうなの？」
24日と25日のご馳走を準備をしているのは知っていた。
まぁ、2日とも俺は遅くまで仕事になりそうだし、
だから、今日しかないと思って。
今日しか、伝えられないと思って。
JS「お待たせ。行こうか。」
「待って、私出かけると思ってなくて
ちゃんと着てくればよかった、」
JS「そのままでもいいけど、
時間もあるし家に寄ってから行こうか？」
大事な話なんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玄兎(プロフ) - リリィさん» 嬉しいコメントありがとうございます。作者のリアル大人の事情で更新止まっちゃってますがそのうち続き書きますのでお待ちくださいませ♪ (10月8日 10時) (
レス) @page18 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 大人な事情とちょっとほろ苦い恋の味が綺麗に描かれていて好きでした。シュアもハニちゃんも好きな私からしたらとてもハッピーです。次回の作品も楽しみに待ってます！ (10月8日 3時) (レス) @page18 id: 4664616c0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玄兎
| 作成日時：2023年9月5日 11時
