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JS「あー、今はちょっと正社員で仕事探しててさ。」
JH「LAで就職すんの？」
JS「ううん。ソウルで。」
JH「俺に会えなくなるの寂しくてこっちで身固めるんだ？」
JS「……そういうことにしてあげるよ。」
家までのそう遠くない道のりで、
最近戻ってきたクセにそんなにシフト入ってないから
生活大丈夫なのかって、聞いてみた。
まぁ、それじゃなくて
本当に気になることを探るためなんだけどさ
JS「ソウルに残る理由ができたから。」
JH「それって、これの持ち主？」
ダッシュボードのドリンクホルダーに
彼女が時々かけているメガネが入っていて
この俺が聞かないわけにはいかなかった。
JS「あー、もしかしてもうバレてる？笑」
JH「やっぱりそうなんだ。」
精一杯、冷やかしてやった。
ジスを揶揄いたかったからじゃない。
俺を誤魔化したかった。
JH「ミンギュの元上司とは別れたんだ？」
JS「随分詳しいじゃん笑あ、取引先なんだっけ？」
嫌味なく自然な質問に、無意味にイライラする。
JS「日毎に可愛くなるから困っちゃうよね。」
うん。イライラする。
JH「帰るの辞めて車まで買って、…まじですげぇや。」
魔がさす。
彼女は略奪しようとしてた愛人だった。
俺が今からアプローチしても、
こっそり付き合ってくれるんじゃないか、
そう考えながら、惚気話に適当な相槌を打つ。
JH「今日はここでいいや。」
JS「あ、そう？」
JH「うん。そこのコンビニ寄ってく。」
JS「じゃ、おつかれ。」
今度、連絡先聞こうかな、って
ちょっと高いアイスクリームを手に取るのと同時に、
ハッと我に帰る。
JH「いやいや、ジスの女だって笑」
店員「……スプーンつけますか？」
JH「あ、大丈夫です。」
俺にそんなことできるわけないなんて
正常な過小評価ができるようになったのは
風呂上がりにさっき買ったアイスを一口食べてからで
JH「……明日ミンギュ君の連絡先聞こうかな」
個人的な繋がりを作ろうかななんて
また正常値から逸れたのは眠りにつく少し前。
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玄兎(プロフ) - リリィさん» 嬉しいコメントありがとうございます。作者のリアル大人の事情で更新止まっちゃってますがそのうち続き書きますのでお待ちくださいませ♪ (10月8日 10時) (
レス) @page18 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 大人な事情とちょっとほろ苦い恋の味が綺麗に描かれていて好きでした。シュアもハニちゃんも好きな私からしたらとてもハッピーです。次回の作品も楽しみに待ってます！ (10月8日 3時) (レス) @page18 id: 4664616c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年9月5日 11時
