Story.6 ページ8
dt side.
最初から突然変な話なんだけど……俺、前世の記憶？みたいなのがあるんだ。
といっても、完璧に前世の記憶や行動が全部残ってるわけじゃなくて、断片的に、前世の俺ってこんな感じだったよね、とか、こんなことがあったよね、みたいなことが、ぼんやりわかるくらい。
その記憶が夢じゃなかったとしたら、俺は前世では「宮辺 涼翔」という名前で、確か生まれ年は1962年だった……と思う。東京オリンピックより前だよ？信じられないよね。でも本当で、ものすごく幼いときに、モノクロのテレビで陸上競技を見た記憶がちょっと残ってる。
で、その「涼翔」っていう一人の人間の魂が、生まれ変わるときに二つに分かれて、その片割れが俺、っていうことみたい。
今の康二、めっちゃ変な顔してる。
まあ難しいか……例えるなら、今、康二が死んだとするね。それで、次に生まれ変わって、天界からここに落ちてくるときに、途中で生まれ変わりの魂が真っ二つに分かれちゃうの。それで、「向井康二」の考え方や口調や行動を二つに分けた、二人の人間がこの世に誕生する、みたいなことらしいんだよね。俺も、ネットで見ただけだから詳しいことは言えないけど。
まあともかく。調べたところによると、「涼翔」のもう片方である相手が、俺の運命の相手？みたいな「ツインレイ」なんだって。
俺も詳しくはわからないんだけど、何でも、ツインレイと出会ったときには、他の人では絶対に感じないほどの強い運命を感じるんだとか。どんな人にもツインレイはいるんだけど、出会えずに死ぬ人もいるらしいから、出会えただけで強運なんだとか。
で……俺、小さいときに、自分のツインレイに会ったことがある、気がするんだよね。あくまでも、「気がする」ってだけで、本当に彼がツインレイかはわからないんだけど。
それにね、俺、その子の本当の名前も知らないんだ。幼稚園がほんの少しの間一緒だっただけで、しかも俺たちまだ三、四歳のときじゃん？だから、お互い「しょーくん」「りょーくん」って呼び合ってて、本名なんて聞いたことなかった。
でも、しょーくんがもし俺のツインレイだとしたら、いつかまた見つけられたらいいな、って思って。
それで、ずっと俺はしょーくんのこと、探してるんだよね。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (1月17日 21時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ℛさん» 嬉しい感想、ありがとうございます！現在続きを書き溜めしている途中ですので、ぜひ楽しみにしててもらえると幸いです！ (12月5日 12時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ℛ - めちゃくちゃ好きです、続き待ってます！応援してます (12月4日 18時) (レス) @page30 id: c3fc1ccfa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 涼翔 | 作成日時：2023年10月27日 14時
