Story.3 ページ5
nb side.
りょーくん。
それが、俺がずっと探している、ちょっと吊り目で、髪はまっすぐで、笑うと困り眉になって、それから、引っ込み思案な男の子の名前。
もちろん本当に名前が「りょーくん」なわけはないから、それはあくまでもあだ名のようなものなんだろうけど、俺には「りょーくん」という名前しか記憶がないから、俺はいまだに彼のことを「りょーくん」と呼んでいるのだ。
ともかく、俺が歌手を志した最初の理由は、端的に言えば「有名になって、りょーくんに見つけてもらうため」だった。
我ながら当てずっぽうで、無謀で、無理がある賭け。
でも、幼少のときに離れ離れになり、親も連絡先を知らず、しかも今どこにいるかわからないりょーくんに、どうやったら会えるか、そう考えたとき、俺が考えつくのは、「有名になって見つけてもらうこと」だったから。
当てずっぽうで、無謀で、無理があることなんて自分が一番わかってる。
だけど俺は、それだけを支えに今日も歌い続けている。
本名も住んでいる場所も、なんなら、生きているのかもわからない相手に見つけてもらうために。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (1月17日 21時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ℛさん» 嬉しい感想、ありがとうございます！現在続きを書き溜めしている途中ですので、ぜひ楽しみにしててもらえると幸いです！ (12月5日 12時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ℛ - めちゃくちゃ好きです、続き待ってます！応援してます (12月4日 18時) (レス) @page30 id: c3fc1ccfa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 涼翔 | 作成日時：2023年10月27日 14時
