Story.23 ページ26
kj side.
「ねえ康二。さっきの、舘さんの恋バナ詳しく教えて？」
「へ？」
うっかり舘さんの話をしてもうたことを謝りに行き、戻って席についたと思ったらめめから爆弾発言。まあ、「運命の恋」なんて話をしちゃえば、気になるのは仕方ないんやけど……。
「いや、個人の話だし、な……？」
「いやいや、だって……そうだ、康二。
舘さんの話してくれたら、この後のショッピングで好きな物一つ買ってあげる」
断ろうとした矢先、めめのその言葉に理性が揺らぐ。
「好きな物……例えば、カメラのフィルムでもええの？」
「いいよ。舘さんのこと、話してくれるなら」
「ほんま？指切りげんまんしても？」
「本当。ね？」
右手の小指にめめの小指が絡んでくる。
そこまで言われたなら、まあしゃあないな……それに、舘さんだって「悪い人じゃないから別に良い」って言っとったもんな？
「えっとな、まず最初は『ツインレイ』っていうやつの説明から始まるんやけど……」
自分と舘さんに言い訳をしつつ、俺は口を開いた。
「……ってことなんやけど、どう？わかった？」
「…………取りあえず、舘さんとしょーくんは運命の人で、舘さんはしょーくんを探してる、って考えればいい？」
「まあそうやね！」
話の大筋は分かってるっぽいのでうなずくと、「何かドラマみたい」という感想が返ってきた。それはほんまに俺も同感。
だって、普通に生活してて、そんなロマンティックな話にならんやろ？そう考えると、やっぱりその「しょーくん」と舘さんは、本当に運命の相手同士なんやと思う。
「……さっき康二、『自分もしょーくん探しに協力してる』って言ってたよね？」
「へ？おん」
「俺も協力したい」
「……は？」
またもや爆弾発言をされて、一瞬思考停止する。俺のこんな話だけで、初対面の人の運命の人探しに「協力する」って……さすがにお人好しすぎんか？
「いや、めめと舘さんは今日初めて会ったんやろ？さすがに申し訳ないっていうか……」
「初対面なのはそうだけど、運命の人探しなんてできる機会なかなか無いし。それにほら、俺なら芸能界の人とかならそれなりに繋がりもあるし。
……ダメ？」
「……いや、ダメ…やないけど……」
さすが演技派若手俳優。身長180cm台とは思えない上目遣いで俺を落としてきた。
……でもまあ、しょーくん探しの協力者が増える分には、プラスの結果ではあるん…かな？
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (1月17日 21時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ℛさん» 嬉しい感想、ありがとうございます！現在続きを書き溜めしている途中ですので、ぜひ楽しみにしててもらえると幸いです！ (12月5日 12時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ℛ - めちゃくちゃ好きです、続き待ってます！応援してます (12月4日 18時) (レス) @page30 id: c3fc1ccfa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 涼翔 | 作成日時：2023年10月27日 14時
