Story.20 ページ23
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「ほい！向井シェフ特製のパエリアやで！」
そう言って、パエリアの入ったフライパンをテーブルに置いた康二が、得意げに笑ってみせる。ほんと可愛い。ちょっと自慢げなのも可愛い。
「それからアヒージョと、当店特製のシロップで作ったベリーサイダーです」
見ただけで美味しそうな料理をテーブルに並べた、舘さんさん……？変か、舘さんが、「デザートの時間になったら言ってくださいね。それじゃあ、ごゆっくりどうぞ」と優雅にお辞儀をして去っていく。
「あ！舘行ってもうた……まだちょっとくらい居てくれても良かったのに……」
むっと頬を膨らませた康二が、「まあええか！ほら、めめも冷めないうちに食べや？」と言って、さっき舘さんが置いてくれていた取り皿にパエリアを分ける。
「ほい！向井シェフが作ったんやから、絶対おいしいで？」
まるでひまわりのような明るい笑顔の康二が、パエリアの入った皿を俺に差し出す。
……康二って、女神かなにかなのかな？
「いただきます」
手を合わせてからスプーンにすくったパエリアを食べる。……いや、うま。
「どう？美味しかった？」
不安げに眉尻を下げて聞かれると、謎の「守ってあげたい欲」が駆り立てられるから心底やめてほしい。
「めっちゃ美味い。康二って料理上手なんだね」
そう言うと、「まだまだ修行中やけどな！」と言いながら満面の笑みを浮かべる。今回のは、ひまわりどころか、太陽みたいな笑顔で、心臓を鷲掴みにされた気分になった。
……いや、今思ったけど、俺ってかなり重症……？
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (1月17日 21時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ℛさん» 嬉しい感想、ありがとうございます！現在続きを書き溜めしている途中ですので、ぜひ楽しみにしててもらえると幸いです！ (12月5日 12時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ℛ - めちゃくちゃ好きです、続き待ってます！応援してます (12月4日 18時) (レス) @page30 id: c3fc1ccfa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 涼翔 | 作成日時：2023年10月27日 14時
