Story.19 ページ22
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「おー、めめ！よく来てくれたなぁ！」
『めめ』こと目黒さんが姿を現した瞬間、さっきまでちょっと緊張していたのが嘘のように、ぱっと顔を明るくして目黒さんに飛びつきにいった康二。一瞬止めようかと思ったけど、目黒さんも満更でもなさそうだし、止めなくてもいいかな……？
「うおっ、康二！……あ、舘さんでしたっけ？こんにちは」
「あ、こんにちは……」
黒髪高身長イケメンに頭を下げられるという状況に、思わず一瞬人見知りが発動してしまった。……というか、康二はどこでこんな有名人と関係を……？
「あ、じゃあ目黒さんは席についててください。俺と康二で料理、作ってくるので」
ちょっと早口で言ったあと、康二を半ば引きずるようにしてキッチンに連れて行く。
「……康二、どういう人脈持ってるの……？」
「人脈っていうかな？急に連絡先交換しようって言われて」
こっちだって知らんよ！と、どこかむっとしたように頬を膨らませる康二。普通だったら、ただの雑誌のカメラマンと若手俳優が急に連絡先交換なんて話、絶対に嘘だと思うけれど、その「雑誌のカメラマン」が康二なんだとしたら、どこか説得力がある。康二は人と距離を詰めるのが上手いし、仕草の一つ一つに繊細さと優しさ、そして人懐っこさが感じられるから。
(それに……)
「康二は人たらしだね」
「へ？」
パエリアのトッピングをしていた康二が、「何がや？」とこっちを見る。
目黒さんとは初対面だし、言葉もさっきの一回しか交わしていないけれど、康二を見る時の慈愛に満ちた視線と、俺が康二をキッチンに連れて行った時の殺気のこもった目から、なんとなく察した。
……康二、とんでもない人に好かれちゃったみたいだね。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (1月17日 21時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
葵 涼翔(プロフ) - ℛさん» 嬉しい感想、ありがとうございます！現在続きを書き溜めしている途中ですので、ぜひ楽しみにしててもらえると幸いです！ (12月5日 12時) (レス) id: e32b23911b (このIDを非表示/違反報告)
ℛ - めちゃくちゃ好きです、続き待ってます！応援してます (12月4日 18時) (レス) @page30 id: c3fc1ccfa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 涼翔 | 作成日時：2023年10月27日 14時
